「シリコンバレーで働くには?」シリーズ3回目は就職先企業のステージ編です。
◆大企業 vs スタートアップに就職 vs 自分で起業?
大きく分けると、アメリカの大企業(Google, Microsoft, Facebook等)に就職する、まだ若いスタートアップに就職する、あるいは、自分で起業するという3つの選択肢があると思います。この順番に困難であると考えていただくのが正しいかと思います。アメリカの大企業に就職するというのも簡単ではありませんが、スタートアップに就職したり、自分で起業するのに比べればハードルは低いと思います。
アメリカの大企業のうち、いくつかは日本に子会社を持っているでしょうから、まずはそこに就職して、結果を出してから、シリコンバレーに転籍するというのは一つのオプションになります。あるいは、こうした企業の場合、本社採用の門戸もグローバルに開かれている場合が多いので、最初から本社採用に申し込むのも十分可能でしょう。
近年、シリコンバレーのソフトウェアエンジニアの争奪戦は熾烈さを極めています。特に、GoogleとFacebookの2社の間の争奪戦は凄まじいものがあります。シリコンバレー中の優秀なエンジニアを根こそぎ採用しているという印象です。私もスタンフォードにいた時に、採用担当者(ヘッドハンター)から何度も連絡がありました。
ところが、こうした会社であっても、シリコンバレー外のタレントはマークしきれません。つまり日本にいる皆さんは「ダークホース」的な存在で、ポジションと専門性がマッチしさえすれば、採用される十分な可能性があります。
また、最近ではTwitterのように日本が非常に戦略的に重要なマーケットになっている場合、日本のことを良く知っているというのはそれだけでプラスになります。直近ではIPOを申請したYelpも日本市場の担当者を募集しています。残念ながら日本の魅力は(中国のそれに比べて)小さくなりつつありますが、それでもまだ日本が重要であると考える会社は多数ありますので、大きなチャンスがあります。
◆スタートアップに就職するにはネットワーク勝負
他方、まだそこまで大きくないスタートアップに就職するには、ネットワーク(人脈)が重要です。まだ社員数が多くない場合、知らない人を多数採用するということはしないでしょうから、社員の友人の友人であるといったようなネットワークが非常に重要です。
採用される側からしても、良く知らない会社に入るわけですから、「友人の友人」が働いているというだけで、得られる情報量や会社に対する信用度が変わってくるはずです。
ただ、日本に住んでいる人にとっては、このシリコンバレーの「ネットワーク」に入るのはほぼ絶望的に難しいとも感じるでしょう。従って、やはり一番のおすすめはアメリカの大学院に入ることです。こうすることで、努力次第では在学中にこうしたネットワークに入ることが出来ます。
以上、3回に分けてシリコンバレーで働くには?というトピックを書きました。日本のエンジニアのレベルは十分高いと思っていますので、シリコンバレーに限らず、世界中で活躍する日本人がもっと増えればと願います。
こうしたトピックを読みたいという要望も受け付けます。Twitterで@shibataismまでご連絡ください。

