社内の関係性を向上させるために~ワーキングウーマンのためのアドラー心理学

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2014/11/11  (1/4ページ)

◇島田と美香の対話~嘘をついていた営業マン

==社内ミーティングスペースで美香は島田と向き合った==

 美香 島田さん、お疲れのところ、お呼び立てしてすみません。

 島田 どうしたんだよ、あらたまって言われると緊張するよ。

 美香 そうですよね、すみません。正直に言うと、私も同じく緊張しています。(笑い合う)実は先日のA社のことから始まって、私は島田さんに対して気になることがいくつかあるんです。島田さんとコンビを組んでから3年になりますが、最近は今までとは島田さんの様子や仕事のペースが違ってきたなと思います。

 島田 遠回しな言い方はしなくていいよ。何が言いたいの?

 美香 では、率直に伺います。営業の時、携帯の電源がOFFになっていることがとても多くて、連絡が夕方までつかない、メールの返事もほとんどない、という状態に困っています。日中、お客様から問い合わせを受けると、やはり島田さんと連絡がつかないとよく言われます。
 また、A社のサンプルの件、とても引っかかっています。疑うようで恐縮ですが、A社のご担当とは長いお付き合いだし、他の方にあんな大量のサンプルを渡してしまうなんて、あり得ないと思うのです。あの時の島田さんの説明は、本当だったのだろうか、私は信じ切れていないのです。

 島田 いやいや、本当だよ。携帯の電源も商談中はブーブーうるさいから切る主義だよ、僕は。

 美香 では、サンプルを渡した方のお名前と部署を教えてください。明日、私がフォローの電話をしますから。

 島田 う~ん。ごめん、鈴木さんには隠し通せないな。ごめん、嘘をついていた。ごめんね。

 美香 そうでしたか。残念です。でも本当のことを話してくれてありがとうございます。島田さん、このことは私たちの間だけの問題ではないと思います。「うそついた、ゴメン」「いいわよ、今度からしないでね」で済ませてはいけないと思います。私たちの信頼関係を超えて、長年の取引先との信頼関係の問題ではないでしょうか。会社として、どうするか、まずは上司に相談すべきことかと思います。

 島田 いや、もうしないからこれでいいんじゃない?長い付き合いだしさ、それに免じて許してよ。この通り、お願い!(手を合わせる)

 美香 いいえ、それはできません。私は事務方の主任です。島田さんから見たら頼りないアシスタントかもしれないけれど、あの事務職では責任ある立場です。その私が逃げる姿勢を皆に見せられないし、佐藤課長の信頼も裏切れません。

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