社内の関係性を向上させるために~ワーキングウーマンのためのアドラー心理学

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2014/10/14  (1/3ページ)

◇上司と“対話”を始めよう!

 美香は華子に相談した翌日、佐藤課長との面談を申し出た。夕方、佐藤課長は穏やかな顔で美香と向き合った。それまで少しおびえていた美香は、拍子抜けしたが、ホッとした。

 美香 課長、お忙しい中お時間を頂きありがとうございます。先日の件は、私の監督不行き届きが招いたものでした。本当に申し訳ございません。今日は課長と対話をしたいと思います。

 佐藤 対話?普通はそこで相談という言葉を使うけどね。対話とは面白いね。

 美香 あ、失礼でしたらお詫びします。でも正直な気持ちを申し上げると、相談よりも対話の方が私の気持ちに近いと思い、つい。

 佐藤 正直だね。いいよ、対話しよう。言いたいことをそのまま言ってみてくれ。

 美香 ありがとうございます。ではお言葉に甘えて、失礼を承知で申し上げます。お気づきのこととは思いますが、先日、課長がご立腹になった一件から、職場の雰囲気が変わりました。何だかおびえるような雰囲気になってしまい、課長と私たち事務職の間に溝ができてしまいました。

 佐藤 それは悪かったね。僕はそんなに怖かったかい?(苦笑いの表情)

 美香 はい、それはもう、怖かったです!(お互いに笑う)私もスタッフも、またいつ怒鳴られるかとビクビクして今日まで近づけませんでした。でも、私は主任という立場ですからいつまでも逃げているわけにはいかないと思ました。

 佐藤 ああ、それで勇気を出してきてくれたんだね。

 美香 勇気?そうですね。確かに勇気がいりました。今も少し震えてますから……。

 佐藤 ははは、ありがとう。今の言葉を聞いて、安心したよ。君がいつ、僕のところへ来るかなとじっと待っていたんだ。君の主任としての姿勢を見せてもらいたかったから。

 美香 え?待っていてくださったんですか?そうとは知らず、勝手に、課長ににらまれていると誤解してました。すみません。私の誤解だったのですね。

 課長、伺います。課長は、あの一件で私たちに何を伝えたいと思われたのでしょうか?ただ感情にまかせてご立腹になったのではないと私は感じています。私たちは、あの課長からのメッセージをまだ十分に理解できずにいて、右往左往している状態なのです。

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