【日経文庫ビジュアル】部下のやる気を引き出すコーチング

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2012/3/28  (1/4ページ)

 今回はコーチングの代表的な会話モデルであるGROWモデルを紹介。そして、相手と対話するうえで「3つの声」を聞くことが必要であることを解説していきます。

コーチングの会話モデルと実際の流れ

 GROWモデルは、コーチングの代表的な会話モデルです。GROWとは、目標(Goal)の設定、現状(Reality)の明確化、行動計画(Option)の作成、意欲(Will)の喚起(動機づけ)の頭文字を取ったものです。心理学や心理療法の詳細な知識を必要とせずに始められるので、コーチング初心者が会話の流れを学ぶにあたって最適のモデルといえます。

 最初のステップは目標の明確化です。業務上の目標であれ、問題解決の目的であれ、自分が望む状態を目標として設定しないかぎり、主体的に取り組むことはできません。つぎに現状を明らかにしていきます。いまの状態が、めざす目標とどれくらい隔たっているのか(どれくらい近いのか)を明らかにすることで、目標達成や問題解決において何が重要なのか、どのような行動計画が必要なのかを見きわめることができます。行動計画が策定できたら、行動開始(継続)に向けて、相手の意欲を高めていきます。

 しかし実際の会話は必ずしもGROW の順番通りには進みません。話の脱線や混同が起きたり、目標と現状が重複して語られたりすることがあっても、そのような「自然な」流れを妨げてはいけません。話の脱線、話題の移行や重複といった「不測の事態」をムリに軌道修正するのではなく、GROWモデルで明らかにすべき点をつねに念頭に置きながら、柔軟な姿勢で話に耳を傾けることが重要です。

>> 傾聴:3つの「声」に耳を傾ける

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