【日経文庫ビジュアル】ロジカル・シンキング

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2012/4/25  (1/3ページ)

 ロジカル・シンキングは、いまやビジネスにおける思考の「グローバル・スタンダード」になりました。仕事を進めていくうえでの必須スキルと言っても過言ではないでしょう。スキルは「知っている」だけではダメで、「使える」ようにならなければいけません。本連載では、様々なビジネス・シーンで使いこなすことを前提に、現場で活躍するコンサルタントが、ロジカル・シンキングの基本を解説していきます。

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 ロジカル・シンキングの基本は、物事を構造的に分解して捉えること(ピラミッド構造) と、モレなくダブリなく(MECE)考えることの2つです。

 複雑なものを、複雑なまま考えることは難しいものです。「正しく考える」ためには、その複雑な対象を分析し、考えるべき項目を明らかにしていくことが必要です。そもそも分析するとは、複雑なものを分けて明晰にすることです。それゆえ、ロジカル・シンキングの1つ目の基本は、「ピラミッド構造を作る」ということになります。ピラミッド構造は、複雑なものを小さく、何段階にも分けていくことです。そうすることで、自分の考えを整理していくことができるのです。

 物事を分解して考えるときに大切になるのは、「MECE」(ミーシー)です。MECEとは、Mutually Exclusive, Collectively Exhaustiveの頭文字を取ったもので、モレなくダブリなく、という意味です。検討に漏れがあったり、重なりがあったりすると、効果効率的に正しい結論に至ることはできないでしょう。たとえば、自社の顧客構成を考えた場合、顧客を「20代」「30代」と年齢別に分けていく中で、「学生」「主婦」といった別の切り口が出てくると、重なりが生まれてしまい、何をどう考えるべきかが不明確になってしまいます。常に、MECE を意識することで、考える要素のヌケモレを防ぐことができ、より正しい答えに行き着く可能性が高まります。ピラミッド構造、MECE は、ロジカル・シンキング、すなわち「正しく考える」ための2大基本ツールなのです。

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