会社をやめても食える人の仕事力

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2014/4/23  (1/4ページ)

本連載は会社員を経て現在はフリーランスとして活躍する中山マコト、立花岳志の両氏が、会社をやめても“食える人”であるための仕事力についてお伝えします。職業、フリーランス。そう言い切れるような2人にも、新入社員から始まる長い会社員時代がありました。会社員時代、どんな経験や学びがあったのか。それを知ることは、今後会社員として生きていくとしてもいずれ独立するとしても、きっと役立つはずです。(司会・構成:サプライズ研究所 袴田玲子氏)

中山 僕は、いわゆる「新入社員時代」というのがとても短いんです。

 夢見ていた映画の世界がイヤになって、25歳の頃にあるマーケティング会社で雑用のアルバイトを始めたのが社会人生活のスタートでした。

 マーケティングといっても、当時アルバイトの僕がやらされる仕事なんて泥臭い仕事ばかりなわけです。集まった調査票をチェックする「検票」という作業とか、データ入力とか、電話で調査のアルバイトを集めるとか、地味な仕事しかない。

―― 正直、つまらなかったですか?

中山マコト氏中山マコト氏

中山 やり始めてすぐに、「これは頼まれた仕事をそのままやってもつまらないな」と思いました。それで、ちょっとした工夫をするようになりました。

 たとえばある調査で、会社にある大学生の登録者リストを見て電話をして、アルバイトを依頼するように言われました。だけど僕は実際にその名簿をもとに大学に行って、さらにアルバイトができそうな友だちを紹介してもらった。調査はデータの「数」が必要な仕事なので、アルバイトの登録者を増やすのはいわば会社の資産を増やすことでもあったんですね。

 そういう動きが認められて、会社の中でだんだん難易度の高い仕事を任されるようになり、最後は社員になり営業や企画の仕事をするようになりました。

 こうして考えてみると、人と違うやり方をして頭ひとつ抜きん出ようということはただのアルバイトだった頃から本能的にやってきたような気がします。

立花 仕事のスタートは、僕も中山さんに似ています。

 入社したのは翻訳の会社です。英文科を卒業して、その後1年翻訳の専門学校に行きながら翻訳のアルバイトもしていたのですが、「翻訳を究める」という生き方への興味がうすれてしまい、結局「ジャパンタイムズ」で見つけた翻訳会社の営業という求人に応募して、入社を決めました。

 が、入社してすぐの時期に経営者とそりが合わない先輩社員たちがごっそり辞めてしまったのです。翻訳のことは多少わかるけれど、お手本にする営業の先輩もいない、仕事のやり方を聞く人さえいない。新入社員研修なんてもちろんありません。一応引き継ぎは受けていたものの、新入社員の仕事がそううまくいくわけもなく、何か起こるたびにこっそり公衆電話で辞めた社員に電話をかけて仕事のやり方を聞きました。こうして振り返ると、新入社員をやっているヒマがなかったというスタートでした。

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