【Web講座】梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」

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2016/2/18  (1/5ページ)


遅刻をLINEで伝える部下をどうするか?

 新年早々の「ワイドナショー」(フジテレビ系)がまたまた「タイムリーな企画」を放送していた。「今年こそ、職場で良き先輩、良き上司として若い部下たちに慕われる存在になろう」と誓ったビジネスパーソンに、極めて有用な内容だった。

 すなわち「遅刻をLINEで伝える部下をどうするか?」についての大ディスカッションだ。

 かつて私は「遅刻をメールで伝えるバカ」(広済堂新書)で、「上司に電話をかけるのが怖い若者たち」の生態を分析しつつ、ビジネスパーソンのコミュニケーションのあるべき姿を模索した。

 あれから3年。若者たちの通信手段が「メール」から「LINE」にシフトした「今」という時代を浮き上がらせるこの番組をワクワクする思いで見た。

 LINEと遅刻については、昨年末、「週刊SPA!」が2度にわたり掲載した特集が、ネットを中心にちょっとした盛り上がりを見せた。SPA!は誌面で、読者にこんな問いかけを行った。

 新人社員からLINEで「すみません、遅刻します(スタンプつき)」と送られてきた。あなたはどうしますか?

(A)その場で電話して、「LINEで言うな」と指摘する(怒り爆発型)
(B)LINEで「了解」とだけ送って(来社後)会社員としてのルールを教えてあげる(優しく指導型)
(C)LINEで「こういう場面は電話にしろ」と説教メッセージを送信(説教型)
(D)特に返信せず、会社にきたときに直接指導する(冷静型)

 (~型)は私が勝手に命名したものだ。なお、お気付きの通り選択肢の中に、遅刻をLINEで伝えることを「推奨するもの」は一つもない。4例ともすべて「遅刻をLINEで伝えたらダメだ」を「前提」とした問いとなっている。

 これは何もSPA!が独断と偏見で、勝手に決めつけて作った選択肢なわけではない。編集部は「遅刻報告ではLINEを使わない方が無難だ」という“世間の声”を、詳細なデータから導き出した上で問いを発している。同誌が独自に行った、35歳から45歳の「先輩・上司世代」の300人の男女を対象にした調査結果が“声”の元だ。

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