【Web講座】梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」

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2016/3/24  (1/5ページ)


現役時代それなりの地位にいた人ほど雑談が下手

 「初対面の人を前にどう振る舞ったらいいのか?」――。頭を悩ませる人がますます増えているらしい。

 このところ「雑談関連書籍」は書店で平積みの人気だ。SNS(交流サイト)で雑談だらけの日々を送っている若者が、「リアルな場面じゃてんで雑談ができないって?」などと斜に構えている場合ではない。

 「雑談恐怖」は若者だけではない。私が取材した老人施設関係者がため息まじりに言っていた。

 「特に男性入居者で、現役時代それなりの地位にいた方に限って、他のメンバーさんとのたわいない会話に混じれず苦しむケースが多くって……」

 「雑談は厄介だ」とおっしゃる方は、実は昔からいた。目的を持った会話は比較的楽にこなせても、行き当たりばったりの瞬発力を求められる雑談は、むしろ難しいと感じても不思議はない。

 だからだろう。昔から「雑談で困らないための呪文」が重宝されている。「きど(木戸)にた(立)てかけし衣食住」の類だ。ネット上にいくらでもあるから、一度ご覧になってもらいたい。

 「き」は「気象」、「ど」は「道楽・趣味」、「に」は「ニュース」、「た」は旅、「て」は「天気」ないしは「テレビ」。「雑談のテーマに迷ったら思い出せ」と言うことらしい。

 ところがこの「雑談マニュアル」、「お手軽」だけに「リスク」も伴う。

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