【Web講座】梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」

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2016/3/31  (2/5ページ)

撮影の時に写す相手への声がけ問題は?

 ついこの間、某イベント会社専属の若いカメラマンと某会場でご一緒した。催事の様子、参加した人たちのスナップや集合写真を撮影し、記録するのが彼の仕事だ。「今風な彼ならまさか……」と思っていたら、案に相違して、彼もあっちこっちで「笑ってくださーい!」を連発していた。

 当日その会場にいた「写真大好きな政界関係者」を除いた一般市民は、「カメラを見て、楽しそうに笑って!」の掛け声が仇(あだ)となったのか、居心地の悪そうな硬い表情を見せていた。

 意地の悪い私は彼に聞いてみた。

梶原:「笑って笑ってと言って、実際素敵な笑顔になる確率が高まるものですか?」

カメラマン:「えー?? そういうの、あんまり考えたことなかったなあ……」

梶原:「写真学校では、スナップや集合写真についても、みっちりたたきこまれるんでしょう?」

カメラマン:「もちろん! 場面構成とかライティング、機材選択、レンズの絞り、露出、画角等々、なんでもしっかり教えてもらいました」

梶原:「撮影の時に写す相手への声がけ問題は?」

カメラマン:「うーん、人物撮影では、被写体とのコミュニケーションを大事に、心を通わせないといい写真は撮れないと言われましたが、具体的にどう声をかけるかは、記憶にないですねえ……」

 私は確かに意地の悪いジジイだがこの好青年を追い詰めようという魂胆など、まるでない。写真を撮る者と、撮られる者との間における「好ましいコミュニケーション」を促進する、「被写体と<心を通わす具体的なスキル>」を学びたかっただけだ。

>> 素敵な表情を撮るには「具体的な戦略」が必要だ ...

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