最強チームのつくり方

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2014/6/26  (1/4ページ)

 「成果を創り出すための10のあり方」の②が正直です。これは、①「ゴールを決める」と③「伝える」を下から支える「あり方」です。

【成果を創り出すための10のあり方】
①ゴールを決める
②正直
③伝える
④リスペクト
⑤冒険
⑥参加100パーセント
⑦責任
⑧約束を守る
⑨リレーションシップ
⑩コミットメント(目標達成の強い意志)

(この「10のあり方」は、Robert White氏のCDプログラム「Living an Extraordinary Life」の中で紹介されている「Eight power principles」を筆者がアレンジしたものです)

 「正直」というと、他人に対して正直になるという意味に受け取る人が多いようですが、ここでいう「正直」は他人に対しても自分に対しても正直になるという、2つの側面を持っています。

 自分に対して正直になることは、①の「目標設定」に関連します。他人に対して正直になることは、③の「伝える」に関連します(図表13参照)。

 では、「自分に対して正直になる」とはどういうことでしょう。「自分に対して正直になる」ことは、人生の目的など長期の目標設定の際に重要な要素となります。誰かにつくられたり操作されたりしたものではなく、自分が本当に望むビジョンを描くことが大切です。

 自分に正直なビジョンを創らなければモチベーションは持続しません。

 筆者が家庭教師と塾経営を通じて、強く感じていることがあります。それは、親によってつくられた目標、親の希望に沿うように設定された目標、親が喜びそうな目標は、不健全であるということです。

 志望校や進路に関しては、そのように設定された目標は失敗する確率が高くなります。とくに一流大学の受験は、なかなか受かりません。自分が決めた志望校でないと、しがみついてでも受かろうという執念が生まれないからです。

 この手の生徒は、自分自身に対して正直になれないという悪い習慣を自分で断ち切らないかぎり、人生を親に支配されつづけることになるでしょう。親がお金持ちですと、さらにコトはやっかいになります。大学卒業後は留学か大学院への進学の道を選ばされ、親の選んだ人と結婚して、親が買ってくれた都会のマンションにでも住むのでしょう。そんなふうに常に誰かに依存しつづける人生を送ることになってしまいます。

 研修を実施していると、目標設定に拒否反応を示す人がいます。理由を聞くと、たいていの人が、目標は自分を縛りつけるもので、ストレスやプレッシャーの原因になるからだと言います。それは、自分に正直でない(自分が本当に望んでいない)目標設定を押しつけられつづけ、そして、それに従いつづけてきた結果だと思います。筆者は、それとは逆に、目標とは、光のようなものだと考えています。

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