世界でいちばん自由な働き方

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2014/8/1  (1/4ページ)

 スタンフォード大学のJ.D.クランボルツ教授が提唱するキャリア理論に「計画された偶発性理論」というものがあります。

 簡単にいってしまえば、「個人のキャリアは、予期せぬ(偶発的な)出来事の積み重ねで成り立っている」。そして「その予期せぬ出来事をポジティブに捉え、活用することが、最良のキャリア形成のために必要なのだ」という考え方です。

 これまでご紹介した二人の日本人や、私自身のキャリアを振り返ってみても、偶発的な出来事に積極的に乗ってみることによって、もう一歩「上の段階」にステップアップできたのではないかと思います。

 人間はどうしても自分を守ってしまうもの。

 当然、慣れた環境、従来のよく知るルールに従っている状態が一番安心できるものです。

「変わりたくない」

「新たな苦労なんかしたくない」

「安定した状況のなかで暮らしたい」

「でも、金銭欲や出世欲は満たしたい」

 というのが、多くの人の“本音”ではないでしょうか。

 反面、そういった考えでは、ビジネスにおいて、また人生において一切の発展はない、ということも実はわかっているはずです。

 しかし、そうかといって自分から積極的に「新しい何か」をはじめること、人生設計に従って生きていくことは難しいものです。

 たとえば「こうすればうまくいく」という成功法則やビジネススキルに関する本を読んで、その内容に賛同したとしても、自分自身の経験、先入観、あるいは思い込みから、勝手に“フィルター”をかけてしまう……つまり自分なりに本に書かれている内容を「編集」してしまうのです。

 だから、本を読んだ、というだけでは、人生を変えることは難しいわけです。

キャリアは「三つの段階」を経て生まれる

 ではどんなときに人生が変わるかというと……。

 それは、自分が予期していないことが起こるとき……「偶発的な出来事」が起こったときです。

 予期していないことが起こる……これまでの生活の均衡がくずれ、安定した、同じような毎日ではなくなる予兆が表れるときです。

 そのとき人は、まず困惑するでしょう。

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