世界でいちばん自由な働き方

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2014/8/8  (2/4ページ)

 言い換えれば、偶発性のある出来事を自分のキャリアとして成長に変えていくのは、「とにかく、やる」という、真面目な人のほうが得意だ、ということです。

 あなたは普段意識していないかもしれませんが、日本人の真面目さは、アメリカのビジネスパーソンの目には、驚異とも思えることがあります。

 たとえば日本のガソリンスタンド……。

 1台の車に3人くらいの店員がついて、テキパキと分担して作業する。誘導し、注文を聞き、ガソリンを入れ、窓をふき、灰皿を掃除する……最後はまた誘導し、安全確認をして、帽子を取って「ありがとうございました!」と挨拶する……。はじめて日本に来た私のアメリカ人の友人は、この光景を見て「これって普通のことなのか?」と驚いていました。

 前述の内田さんや藤森さんの例でも、まさに「日本人の真面目さ、ひたむきさ」が本領を発揮したのだと思います。日本人である内田さんや藤森さんにとっては「ごく当たり前のこと」「他の人と比べて特別とは思わないこと」が、アメリカ人の目からすれば、こまやかで喜ばれる「優秀さ」だったわけです。

 教わったやり方を徹底し、それを忠実に守る。これは、「自由な働き方」を実践するうえでも、日本人が持つ強力な武器なのだということを、ぜひ覚えておいてください。

「こだわりを、世界に広める」ために

 日本人の仕事の仕方には、多くの場合、いい意味での「こだわり」があります。たとえば、ラーメン職人にしても、こだわりのスープ、こだわりの麺があります。先ほどお話しした「ガソリンスタンド」の例も、ある意味では強い「こだわり」の実践なのでしょう。

「世界を相手に、自分のこだわりを伝えたい」

 これまでの「あらかじめ決められた正解を求める」働き方を捨て、そんな思いを実現させようとしている日本人がいます。

 三浦謙太郎さん、39歳。

 父親の仕事の関係で中学からアメリカで過ごし、スタンフォード大学理学部を卒業後、日本に戻ってソニーに就職。6年間働いたあと、再度渡米し、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)でMBAを取得。その後また日本に戻って、アメリカのハイテク技術を紹介する技術商社に勤めます。

 しかし、起業への思いがつのってまたシリコンバレーに舞い戻り、モバイルやタブレット端末用のユーザーインターフェイス技術とデザインを提供する会社の創業者・CEOとなった人です(本人は「デザイン会社ではなく、あくまでもテクノロジー会社を目指す」と言っています)。

 彼は「起業する環境」としてのシリコンバレーの優れた点について、いろいろなことを話してくれました。

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