世界でいちばん自由な働き方

この記事をはてなブックマークに追加 この記事をmixiチェックに追加
印刷
2014/8/8  (3/4ページ)

 「各種イベントなど、起業家を支援したりお互いをサポートしたりできる、かなりしっかりした環境があり、起業に関して“ものすごいスピード感”があることに、あらためて強い衝撃を覚えました」

 日本の企業でのビジネス経験もある彼だからこそ、その違いを実感したのでしょう。

 「ベンチャーの場合、ビジネスをはじめる以前に資金を調達しなければならないことが多い。私たちの場合はある程度の技術がすでにあったので、資金を調達せずに開発の仕事などでビジネスをはじめることができたのですが、それもやはり“人と人とがつながった”シリコンバレーだからこそ可能だったと思います」

 そして彼は、自分のビジネスへの思いをこう語ってくれました。

 「ソニーを辞めるときも、『もったいないから、辞めるな』と言う人がいた。スタンフォード大卒でUCLAのMBAもあるのなら、将来は役員候補も夢ではない、というわけです。その可能性を捨ててアメリカで起業したことがよかったかどうかは、正直、今はまだわかりません。

 しかし、決して“大きなリスク”を取ったつもりはありませんね。自分のスキルセット(技能や資格)があれば、まあ、いずれにしても食っていくことはできると思いました。ダメならダメでいい。でも、何かやりたいことがあれば、それは『やりたいときにやるべき』だと思うのです。その前でも後でも、きっとうまくいかないでしょう。

 お金を稼ぐことは、他の仕事をしてもできます。でも、なぜ起業したのかといえば、『自分たちがこだわりを持っていることを世界に広めたい』という気持ちがあったからです。そういう意味では、大きな会社でなくても、10人くらいの精鋭メンバーで他社にできないことができれば、それで十分だと思います」

 今の時代、その気さえあれば、個人の思いやこだわりを世界に向けて発信することも十分可能です。そういう「働き方」もあるのです。

「新しい働き方」を求めて

「ビジネスにおいて、もう“正解を追い求める”時代ではない」

「そもそも“正解”はわからないほうが面白い」

「“偶発的な出来事”に積極的になることで、キャリアが積み上がる」

「日本人は“偶発的な出来事”にしっかり対処することができる」

「こだわりを世界に伝えるには、大きな会社にいる必要はない」

 これまでにお話ししてきた、これらのことを踏まえた働き方が、この本でお伝えしたい「新しい働き方」です。

<< >>
バックナンバー

この連載の一覧
著者プロフィール