世界でいちばん自由な働き方

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2014/7/18  (1/5ページ)

 これまで、人の働き方のスタイルや意味は、さまざまな技術の進歩とともに、大きく変化してきました。

 古くは交通手段の発達がビジネスの舞台を大きく広げ、今ではインターネットやスマートフォンやさまざまなコンピューター技術が、私たちの働き方に革命的な変化を与え続けています。

 今や「どこにいても、たった一人で、世界とつながれる時代」です。

 仕事のグローバル化がどんどん加速し、世界はより「フラット」なものに変わったのです。

 さらに、こうしている間にも変化は常に起こっています。

 あなたが現在続けている「従来どおりの働き方」は、フラット化された世界のなかでは、決して“スタンダードな働き方”とはいえなくなるのです。

 その「技術の進化による働き方の変化」「フラット化されたビジネス環境」の最先端をいくのが、私が30年以上も住み、起業して自ら事業を行ってきた、アメリカのシリコンバレーという場所です。

 サンフランシスコ湾を囲む、東京と神奈川を合わせたくらいの広大な地域に、数々のベンチャー企業が存在し、さまざまなバックグラウンドを持つ人が世界中から集まって暮らしています。

 アップル、グーグル、アドビシステムズ、インテル、オラクル、ヒューレット・パッカード、ヤフー、フェイスブック……。誰もが知っている、新しい価値を創造し、世界を舞台にビジネスを展開するIT関連企業も、シリコンバレーのベンチャーの代表格といえます。

「組織」ではなく「個人」。

「大手」ではなく「ベンチャー」。

「タテ社会」ではなく「ヨコ社会」。

「継続」ではなく「変化」。

 シリコンバレーのビジネスのシステムは、従来の日本のような「会社や組織が中心」のものとは大きくかけ離れています。

 組織よりも、個人の資質でビジネスのすべてが決まる。しかもそこには、差別や利権や固定観念のようなものがほとんどなく、失敗が許され、「何もかもが“勝つか負けるか”の競争だ」といった殺伐とした空気もありません。

 働く人同士、お互いをリスペクトし、応援し、お互いの力を必要とすることで地域全体が進化していく……そんな、フェアでごく自然な共創関係で成り立っている「生態系=エコシステム」というものが存在するのです。

 文化や言葉の壁を越え、人種や宗教の違いさえも乗り越え、年齢や性別もまったく関係なく、個人の裁量で自由にのびのびと働く人たちの姿がそこにあります。

 この連載(および書籍)では、そんな世界の特徴や、そこで働く人たちの様子をお話ししながら、これからますますグローバル化していく世界でスタンダードとなりうる「新しい働き方」をお伝えしたいと思います。

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