イノベーター進化論

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2015/6/12  (2/7ページ)

「食品ロス」を少しでも減らしたい

――「KURADASHI.jp」とは、どんなショッピングサイトなのですか。

 最大の特徴は、賞味期限が近くなった商品を格安で販売している点です。最も割引率が高いものでは、メーカー希望小売価格の90%引きくらいでしょうか。当社はメーカーと直接取引し、最安値と思われる価格設定にしています。

 商品は1本、2本といった単位ではなく、基本的には30本入りなどケース単位での販売です。無料で会員登録をしていただく必要がありますが、どなたにでもお買い求めいただけます。

 2月のサイト開設以後、会員数は順調に伸びていて、現在は1万人を超えています。会員は40代を中心に、50代、60代の方が多いですね。派手な広告や宣伝はしていないので、メディアで紹介された記事や口コミで知ってくださっているようです。

――なぜこうしたサイトを始めようと思ったのですか。

「食品ロス」を少しでも減らしたいと考えたからです。食品ロスとは、賞味期限内で品質には何ら問題がないにもかかわらず、様々な理由から販売の機会がないまま廃棄されている食品のことを言います。国はこの削減を喫緊の重要課題と捉えていて、農林水産省、消費者庁、内閣府、文部科学省、経済産業省、環境省の関係6府省庁連携による「NO-FOODLOSSプロジェクト」を展開しています。

 日本では現在、推計で年間500万~800万トンもの食品ロスが発生しています。これは世界全体の食料援助量の約2倍相当、日本の米の年間生産量に匹敵します。半分は家庭、半分は事業者から排出されますが、なかでも当社は事業者からの食品ロス、とりわけ余剰在庫や返品によるロスにフォーカスしています。

>> 食品業界の「3分の1ルール」を打ち破る

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