イノベーター進化論

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2015/1/30  (1/7ページ)

 東京都大田区と言えば、日本のものづくりを下支えしてきた町工場の集積地だ。昨今は取引先である大手メーカーの業績悪化や海外からの部品調達などに伴い、厳しい経営環境が続く。実際、町工場の数は全盛期である1980年代の半分以下にまで減少し、かつての活気は失われつつある。

 そんな町を再び輝かせようと仕掛けられたのが、2011年から始まった「下町ボブスレーネットワークプロジェクト」だ。冬季五輪の競技種目であるボブスレーの日本代表チームを応援すべく、大田区の町工場を中心とする約110社の知恵と技術を結集しメード・イン・ジャパンのソリを開発するというもの。14年冬のソチ五輪には採用されなかったものの、その後、書籍化、ドラマ化されるなど大いに注目を集めた。

 そのチームの有志が13年から、新たなプロジェクトに取り組んでいる。「ちょっとそこまで行く」ときに便利な、キックスクーターのような新しい乗りもの「nbike」(エヌバイク)の開発だ。インターネット経由で様々な支援者から小口の資金を集めるクラウドファンディングで資金を調達し、14年12月に試作1号機が完成。改良を重ねながら15年度中の量産化を目指している。

 この取り組みの中心人物が、下町ボブスレーネットワークプロジェクトで広報委員長も務めたナイトペイジャー社長の横田信一郎氏だ。「ちょっとそこまで」という発想はどこから生まれたのか、この新しい乗りものがどんな可能性を秘めているのか、話を聞いた。

(インタビュー・文=荻島央江)

>> ちょい乗りに最適な移動ツール「nbike」

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