ビズアカ・インタビュー

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2013/4/24  (1/3ページ)

人が関心をもつと、樹(き)の運命は変わる

岡山瑞穂(おかやま・みずほ)さん

造園建設業会社に勤務し、造園設計、建設コンサルタント業務を経験。2001年、樹木医の資格を取得。同年、実家の永田造園に入社、02年代表取締役に就任。社名をアースグリーン・ナガタに改め、環境事業なども展開。07年より東京を拠点に新事務所木風KOFUを開設。関東を中心に全国的に活動。東京生まれ、熊本育ち。

――1000本以上の樹を診断・治療

 樹木医、という仕事をしています。樹木医は民間資格ですが、元々、天然記念物の樹木などを維持・管理していくために、林野庁(農林水産省)の事業としてはじまった認可制度です。私が受験したのは12年前。当時はまだ女性は数えるほどで、地元・熊本県では、私が女性樹木医の第1号です。仕事の多くは官公庁からの依頼がほとんどで、街路樹や学校など公共施設にある樹木の診断や治療を行っています。今は個人や企業などの民間の仕事も増えています。これまで1000本以上の樹を診断・治療してきました。

――樹に寄り添える女性の共感力

 そもそも造園の業界は男性社会です。でも、この仕事は相手が、樹。樹の命を助ける仕事です。献身的な情熱や、守ってあげたいという気持ち、樹の立場になったり寄り添ったりできる共感力など、女性的な部分が生かされる仕事だと感じています。それと同時に、樹の“医者”ですから、科学的・客観的な診断をして、的確な治療を施していかなければいけません。私は土壌改良や環境の改善などを重点的に行います。樹が置かれている環境を整えて、その樹がもっている力を引き出すアプローチを考えます。それは私が、ガーデンデザインやランドスケープデザインの出身だからでもあります。

――きっと、今の仕事に生かせる

 学生時代にデザインを学び、その道へ進んだのですが、庭や空間を造るなかで常に樹がかかわってくるんです。「もっと樹のことを知れば、デザインの仕事にもきっと生かせる」、そう思い興味を持ち始めました。実家が造園業をやっていたことももちろん影響していると思います。

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