研修最前線

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2015/7/15  (1/2ページ)

 豊富な鮮魚の知識を得るには、座学に加え、実際に魚を見て学ぶことが重要になる。インターネットを通じた鮮魚流通を手掛ける八面六臂(東京・新宿)は営業職の社員向けに、仕入れから出荷までの作業の経験を通して、営業のスキルを高めるトレーニングを実施している。松田雅也社長は「ここでの経験からプロの料理人によりよい提案ができるようになれば」と期待を示す。

取引先のニーズに合わせた梱包法で、丁寧で迅速な作業を心がけている取引先のニーズに合わせた梱包法で、丁寧で迅速な作業を心がけている

 ブリ、サンマ、イシダイ――。朝5時を回ると、東京都中央区勝どきにある同社の仕入れ出荷拠点には次々と鮮魚が運ばれてくる。アルバイトを含めて約30人のスタッフが一つ一つの品質を確認し、出荷順にも気を配りながら梱包する。その後、自社の運送車などを使って配送。午前9時ごろには作業は一段落する。出荷先は東京が多く、午後3時までには全ての鮮魚が店舗に届けられるという。

 ここでは鮮魚の種類や品質を見抜く力がカギを握る。松田社長は「書籍で学ぶより、実際に見て触る方が記憶に残る」と、現場作業の重要性を主張する。また「鮮魚を大切に扱うことや、梱包ケースの配置の工夫など日々の作業効率化にも気を配ってほしい」と話す。

 梱包方法も鮮度や出荷先で異なる。数時間前まで泳いでいた魚は氷を使わずに鮮度を維持したり、気温の変化に応じて氷の量を調整したりする。飲食店ごとのニーズへの対応も求められる。これらの作業にマニュアルがあるわけではなく、迅速に処理するためには経験を積む以外に方法はない。

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