研修最前線

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2015/7/29  (1/2ページ)

富良野自然塾で学ぶコープさっぽろの若手職員たち(昨年の合宿風景)富良野自然塾で学ぶコープさっぽろの若手職員たち(昨年の合宿風景)

 コープさっぽろが若手職員の研修に力を入れている。営利目的の一般の株式会社と違い、協同組合として果たすべき役割を理解してもらうためだ。過疎化が進む一方で、農産物が豊かに収穫できる北海道で、生協職員が主要なステークホルダー(利害関係者)である組合員とどう向き合うべきか。こんな発想から3つの研修が組み立てられている。

 「運転席のドアを開ける前に、後ろの安全をしっかり確認しましょう」。小型トラックの前でベテランの担当者が声を掛ける。コープさっぽろに入って4年目の若手が受ける移動販売車の研修風景だ。

 鮮魚や精肉、野菜などの生鮮食品から空揚げのような総菜まで約1000品目を載せて走る移動販売車は、車内に入って自由に買い物ができるのが特徴だ。コープさっぽろはこうした販売車を73台保有。近くにスーパーが少ない過疎地域を中心に毎週2回、決まった曜日・時間に巡回する。研修もこれに合わせて2日にわたって実施し、朝の商品積み込みから始まって、約50カ所を担当者と一緒に巡回し、接客・販売を経験する。

 移動販売車は商品を売るだけではなく、ご用聞きや高齢者の見回りの役割もあわせ持つ。研修の受講者は買い物に来る組合員や移動販売車の担当者との会話を通じて、各地域の現状や買い物事情を把握し「課題シート」にまとめる。受講した若手職員は「移動販売車がなければ、買い物ができない高齢者が多数いることがわかった」と感想をもらす。

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