私の課長時代

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2013/3/15  (1/2ページ)

米国ロシュ時代に(左端が本人)米国ロシュ時代に(左端が本人)

■エスエス製薬の鳥居正男会長(65)は32歳のとき、日本ロシュ(現・中外製薬)で社長室長から医薬品本部の試薬部長に就いた。

 試薬部は病院などに勤務する臨床検査技師に対し、試薬を販売する40~50人の部署でした。前任者が主要メンバーを引き連れて、試薬専業メーカーの社長に転身したばかり。残された社員の心情を察すると、一刻も早く組織を立て直したいと焦る思いでした。

 試薬事業の業績が悪かったわけではありません。新製品の発売も控えており、まずメンバーと成長戦略や目標を共有することに重点を置きました。業績が上向くのにあわせ、賞与の引き上げにも努めました。その結果、次第に連帯意識が生まれていきました。

■3年間、試薬部長を務めた後、米国ロシュに2年半、続いてスイスのロシュ本社に1年余り勤務した。

 米国ロシュでは医薬品のマーケティングプランニング部に所属し、鬱(うつ)病の治療薬や睡眠導入薬の販売戦略を立案・実行する担当になりました。一方、スイスの本社に勤務したのは、元日本ロシュ社長のアンドレス・ロイエンベルガー氏から要請されたからです。ウイルス性肝炎の治療薬「インターフェロン」を世界各地で発売するタイミングが近づいており、責任者として担当するよう呼び寄せられました。

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