いまどき若手教育

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2013/8/14  (1/2ページ)

現場監督を担当したマンションの前に立つ野邑さん現場監督を担当したマンションの前に立つ野邑さん

 賃貸マンションの建設を手掛ける高松建設は現場監督の早期育成に注力している。一般に30、40代で就くことが多い現場監督だが、同社では20代で必要な資格の取得を後押し。20代半ばの若者が50人を超える職人をまとめてマンションを作りあげるケースもでてきた。若手登用を進めながら、品質保持の環境整備にも余念がない。

 「初めは本当にマンションが建つのかと不安だった」――。工事部の入社5年目の野邑真路さん(26)は振り返る。7月末に完成した7階建てマンションは、野邑さんが施工管理を担当した。職人の安全管理からマンション建設の進捗の把握まで、現場の全責任を入社からわずか3年半の若手社員が一手に仕切った。現場監督として1年間見守り続けた案件を前に笑みがこぼれる。

 仕事仲間になる職人には父親ほど年の離れた人もいる。長く高松建設の仕事に携わり、自分よりも現場に詳しい職人から教わることも多い。「かわいがられたり、いじられたり」しながら現場から学んでいく。

 高松建設は教育しながら品質を落とさずに施工できる体制を整えている。1つはチェックシートの作成。現場監督が確認すべきポイントをまとめたシートを前もって作り、それに従って実行すればミスも減るという。

 もう1つは、ベテランが若手をサポートする人員配置だ。同社は駅に近い立地での賃貸マンション建設が事業の柱。そのため、個々の現場が近く、他の現場を受け持つベテランの現場監督が若手が担当する物件に来て指導したり、誤りがないかチェックしたりする。年次を考えて人を配置することで、駅前エリアを会社全体での若手教育の場にできる。

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