いまどき若手教育

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2013/8/14  (2/2ページ)

 高松建設は全社員の3分の1が一級建築施工管理技士という技術者集団。入社した若手の最初の目標は現場の管理者になることだ。現場監督の仕事に携わるにはまず、一級建築施工管理技士の資格取得が欠かせない。

 一級建築施工管理技士になるには筆記試験に合格することと、3年の実務経験が必要だ。野邑さんは最短の4年目で取得できたが、合格率は3割ほどと易しい試験ではない。

 そのため、社内では資格試験の模擬試験を行うなど資格取得を後押ししている。「周りが資格を取ると『自分も』という意識が生まれる」(石井利康営業企画部長)。会社で若手の中に競争意識を生み出す仕掛けだ。

 高松建設が若手の早期育成を進める狙いは責任のある立場に早い段階で就けることで自信をつけさせることにある。吸収の良い20代の方が知識や技能の習得が早いことも理由の1つだ。

 同社の主力事業である賃貸マンションは相続税対策などで建てることが多く、分譲マンションなどに比べ需要は底堅い。さらに同社では医療施設などの建設にも力を入れており、技術者を安定的に増やす必要があるという。現在、社員約600人のうち、一級建築施工管理技士の有資格者は223人、マンションの施工管理をする工事部のほぼ7割の社員が資格を持っている。

 20代でマンションを建てる。「若い時に作ったマンションをずっと見守るロマン」(石井部長)のために、若手社員は日々勉強を続ける。(三木田悠)

日経産業新聞ではビジネススキル面、経営・人事面で「グローバル人材 育成モデル」「名将にみるマネジメント術」などの記事も連載しています。

[2013/08/02/日経産業新聞]

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