いまどき若手教育

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2014/1/22  (1/2ページ)

世界に約150拠点を持つDICは、現地社員の力を生かし新規需要を開拓する世界に約150拠点を持つDICは、現地社員の力を生かし新規需要を開拓する

 DICが海外拠点の外国人社員を日本国内で受け入れる「逆トレーニー制度」を始めた。海外では経験しにくい新規需要開拓のノウハウなどを学ばせるのが狙い。顧客のニーズを拾いながら技術開発部門と連携、製品を改良し、需要を開拓していける人材を育成していく。扱う品目も多い日本で製品知識も増やし、世界市場で活躍できる人材づくりを目指す。

 「この樹脂、自動車の部品に使っているのですが、御社のポンプにも採用してもらえませんか」――。逆トレーニー制度の対象となり台湾から日本にやってきた呉恆毅さん(34)。日本でこんな提案型営業を始めた。

 呉さんは台湾でインキ原料となる顔料の営業を担当してきた。2013年1月に来日、電子部品メーカー向けにPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂の営業を任され、これまでDICのPPSを使っていなかった業種の会社を訪問、使用を働きかけている。

 最初の半年は日本人の上司と行動を共にするが、その後は1人。自分で考えながら新規需要の開拓を担う。

 もちろん簡単ではない。提案しても「はい。分かりました」といった顧客はほとんどいない。「試してみたが、材質が合わない」「この形状は少し合わない。何とかならないか」といったニーズがどんどんくる。

 ただ、顧客のニーズを理解するには知識が追いつかない。「技術的な話について行くには相当な努力が必要。相当、勉強した」が、その苦労が「とてもいい経験になった」。

 逆トレーニー制度の期間は半年未満の短期と1年~1年半のやや長い期間の2コースがある。現地で不定期に選抜、人数に制限を設けず積極的に活用してもらうという。

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