いまどき若手教育

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2014/2/26  (1/2ページ)

技術系の40人が10人1チームとなり、寝食を共にして受講する(航空自衛隊浜松基地)技術系の40人が10人1チームとなり、寝食を共にして受講する(航空自衛隊浜松基地)

 スズキは新入社員の育成に航空自衛隊での研修を取り入れた。主に技術職が対象。主力の軽自動車は開発競争が激化しており、研修を通じてチームワークや時間管理のための規律を学ぶ。2泊3日と短期の研修だが、「新人の顔つきが変わった」といい、育成の成果を実感しつつある。

 「自衛隊で鍛えてほしい」――。幹部の発案で今年度初めて実施した研修は、航空自衛隊に依頼して特別に受け入れてもらったプログラムだ。「スズキ塾」と呼ばれる社内研修担当組織が中心に実施。今期は自動車業界の競争激化を背景に、実験的な研修として取り入れることにした。

 自衛隊の「隊内生活体験」と呼ばれるプログラムはスズキの本社から近い浜松市にある航空自衛隊浜松基地で実施した。浜松市は航空自衛隊発祥の地で、基地設立時からパイロットや整備員などを教育する部隊が置かれ、航空教育の中心を担ってきた歴史を持つ。

 研修内容は「基本教練」と呼ばれる団体行動訓練を中心に持久走、自衛隊体操、体力測定、スピーチ、座学、討論などで構成。技術系の40人が10人1チームとなり、寝食を共にして受講する。

 全スケジュールは5分刻みで進行し、時間に対する厳密さは通常の研修とは比較にならない。起床したら「毛布をはみ出ないようにぴっちりとたたむ」といった独自の厳密さも求められる。

 自衛隊での研修は団体行動を通じてチームワークを実践させるのが主な狙いだ。ミスがあった場合などには全員で腕立て伏せをするといった連帯責任を課される。

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