ニッキィの大疑問

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2016/3/14  (1/3ページ)

 台湾で、蔡英文氏が初の女性の総統になるそうね。一体、どんな人なのかしら。中国と台湾の関係にも、何か影響が出てくるのかな。

 台湾の新総統に就任する蔡英文氏について、入江幸子さん(42)と伊東美穂さん(39)が飯野克彦編集委員に話を聞いた。

 ▼台湾の新しいリーダーはどんな人ですか。

 「5月20日に女性初の総統に就任します。国際法が専門の学者出身で台湾大学を卒業後、米コーネル大学に留学し、英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで博士号を取得しました。27歳の若さで台湾の公立大学の副教授(准教授)となりました。政治への関わりは、世界貿易機関(WTO)加盟のための交渉の時期に国際法の知識を見込まれ政府の顧問になったのがきっかけです。10年以上も顧問を務め、実質的に総指揮のような立場でした」

 「当時の台湾は国民党の李登輝総統の下で民主化が進み、中国大陸との関係をどうしていくかを模索し始めた時期でした。対中政策の検討に蔡氏も深く関わりました。そうした背景があり、2000年に初の民進党政権ができると対中政策担当の閣僚に任命されたのです。その後は民進党との関係が深まり、08年に民進党が下野した後、立て直しを託され同党の主席に就きました。前回12年の総統選で敗れ、いったん退きましたが、2年前、同党の歴史上、最高の得票率で主席に返り咲きました。そして今年1月16日の総統選で国民党などの候補に圧勝しました」

 ▼アジアで女性のリーダーは珍しくありませんか。

 「アジアでは女性リーダーが少なくありません。1960年にセイロン(現スリランカ)首相にシリマボ・バンダラナイケ氏が就任しました。それ以降、例えばインドのインディラ・ガンジー氏、フィリピンのコラソン・アキノ氏やグロリア・アロヨ氏、インドネシアでもメガワティ・スカルノプトリ氏らがトップを務めました。韓国の朴槿恵大統領もそうです」

 「蔡氏が異色なのは、身内に政治家がおらず、『縁故』なしにトップに上り詰めたアジア初の女性であることです。そもそも現在の東アジアのリーダーは、日本の安倍晋三首相にしろ中国の習近平国家主席にしろ、親が政治家という人たちが目に付きます。その意味で、蔡氏は東アジアの政治に新しい風を吹き込むことになります」

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