ニッキィの大疑問

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2015/3/16  (1/3ページ)

 お気に入りだった女性誌が休刊してしまったわ。通勤電車で本や雑誌を読んでいる人も減っている気がする。出版市場って今、どうなっているのかしら。

 出版市場について、菊池麻衣子さん(41)と奥田実加さん(27)が文化部の中野稔編集委員に話を聞いた。

 ▼現状はどうなっているのですか。

 「出版科学研究所(東京・新宿)の調べによると、2014年の出版物の推計販売額は1兆6065億円で前の年に比べ4.5%減です。1950年の統計開始以来、最大の落ち込み幅となりました。前年割れは10年連続で、ピークだった1996年の2兆6564億円に比べ、約4割減です。内訳をみると、書籍が前の年に比べ4%減の7544億円と8年連続のマイナス。雑誌はさらに厳しく、5%減の8520億円と17年連続のマイナスでした。書籍は比較的短時間で読める実用書や自己啓発書の人気が高い。雑誌は、コミックスなどは好調でしたが、定期刊行物は7%減。特に女性誌が苦戦しています」

 「一方、電子書籍・雑誌は拡大基調が続いています。インプレス総合研究所(東京・千代田)の調べでは、13年度の電子書籍の市場規模は28.3%増の936億円。その8割を漫画が占めます。電子雑誌の77億円を加えた電子出版市場は1000億円超の規模があります」

 ▼どうして紙の書籍や雑誌は苦戦が続いているのですか。

 「出版科学研究所の分析によると、14年4月の消費税率引き上げの影響が予想以上に大きく、読者の財布のひもを締めさせたようです。また、同研究所では少子高齢化の影響も大きいとみています。単に人口が減るからだけではありません。40歳を過ぎると老眼などの影響で本を読むスピードが遅くなり、読書量が以前より減る傾向にあると聞きます。一方で、若い人はスマートフォン(スマホ)などでSNS(交流サイト)を見たり、ゲームをしたり。今や出版業界は、スマホなど他のメディアとの間で消費者の時間の奪い合いを強いられていることも苦戦の一因です。雑誌の落ち込みにはインターネットの普及が影響しています。情報が次々更新され蓄積されていく上、検索もしやすい。これまで雑誌で情報を得ていた人がネットに乗り換えたと思われます」

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