ビジネス小説 社長のテスト

社長のテスト 山崎将志<13=最終回>

 午後10時になる少し前に自宅に着いた。僕は玄関で靴を脱ぎ、廊下を通ってリビングに直行した。 「ただいま」 「お帰りなさい」 妻はダイニングテーブルに腰掛けて、コーヒーを飲みながらテレビを見…

社長のテスト 山崎将志<12>

“今日ちょっと相談したいことがある。10時くらいに帰ります”  藤原氏の会社を出て、妻に携帯でメールを打ったあと、八重洲中央通りを東京駅に…

社長のテスト 山崎将志<11>

「社長……ですか?」  僕は一瞬わが耳を疑った。 「そうだ。実は今日の本題はこれだ。君に社長をやってもらいたい」 「いきなり……いや、…

社長のテスト 山崎将志<10>

 事故の日から4週間がたった。Cチームのメンバーのストレスはピークに達しつつある。 「衣食足りて礼節を知る」という言葉がある。小学校で習う…

社長のテスト 山崎将志<9>

 顧客対応方針が決まった日から2週間が過ぎた。事故の日から数えて3週間である。  顧客対応を決めた後は、すぐに顧客との連絡を取り始めた。体…

社長のテスト 山崎将志<8>

 事故の日から1週間が経った日の朝10時。これからの方針を決める会議が始まった。  参加者はいつもと同じ、社長、園田、小嶋、澤井、そして私…

社長のテスト 山崎将志<7>

 打ち合わせが終わってきっちり1時間後、Cチームの資料準備作業が完了した。  小嶋がすばやく必要最低限の事務機器を用意してくれたため、すで…

社長のテスト 山崎将志<6>

 僕の25人のチームは天王洲の貸し会議室に集まった。すでに会議室内は事務所スタイルに机のレイアウトがされていた。長机を2個並べて大きなテーブ…

社長のテスト 山崎将志<5>

「大丈夫でした」  小嶋が急ぎ足でテーブルに戻ってきた。まず天王洲の会議室は今日から2週間おさえることができる。50人いるから、最低一人一…

社長のテスト 山崎将志<4>

 社長との電話を切ると、営業とマーケティングの責任者である園田陽平と、バックオフィスの担当をしている小嶋明に声を掛けた。社長からの連絡があっ…

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