セミナー体験記

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2015/10/13  (1/3ページ)

 日産自動車のカルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)は2日、横浜市内の本社で「逆風下の変革リーダーシップ養成講座」をテーマに講義した。主催は日産財団。大手企業中心に21社の幹部候補生29人が早稲田大学やスイスのIMDの両ビジネススクールの講師からグローバル人材育成のための講義を受け、一連の講座の最後にゴーン氏が登壇。早稲田大学ビジネススクールの池上重輔准教授が代表質問役となり、ゴーン氏が答える形で展開した。筆者も「ゴーン先生」の講義を体験させてもらった。

◇   ◇   ◇

――ゴーンさんは、多国籍な経験をしている。過去にマルチカルチュラルな経験をしていないマネジャーがどうすればクロスカルチュラルなリーダーになれるのですか。

 今のインターネット社会では無理ではないでしょう。1つの国で教育を受けている場合、グローバルリーダーになるのは確かに難しいが、家にいても世界の旅ができる時代です。コンピューターがあれば、どことでもつながる。中国の新聞も読める、アフリカの音楽も。私の世代の人間はキャリアをスタートした時できなかったことができる。

 成長したい、異文化から学びたいという意欲があれば大丈夫です。1つの国で育った人がグローバルリーダーになることは、他国で勉強や仕事している人よりも難しいが、可能ではある。海外出向者になったり、外国人の従業員と一緒に仕事をしたりして、学ぶことはできるわけです。

――自動車業界にも環境・エネルギー問題など課題が多い。今は独フォルクスワーゲン(VW)がディーゼルエンジンの問題で逆境に立っている。ゴーンさんが危機的な状況になると、どのように対応されるのですか。

 自動車業界は静かで退屈な世界ではない。なぜなら常に大きな課題に直面しているからだ。この5年間でも、リーマン・ショック、ユーロ破綻、日本の東日本大震災と様々なことが起こった。まさに逆風下のリーダーシップは必要で、極めて価値があることだ。

>> VW問題 消費者の疑問符に対応

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