セミナー体験記

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2012/5/22  (1/3ページ)

縮む日本市場での生き残りをかけて

会場は、神戸・三宮駅近くにオープンしたばかりの「スペースアルファ三宮」。会場は、神戸・三宮駅近くにオープンしたばかりの「スペースアルファ三宮」。

 マーケティングなんて、バイヤーや広告制作者など限られた人たちにだけ必要な知識だと決めつけるのは勿体ない。なぜなら、人口が減少傾向で消費も冷え込む一方の日本では、どんな業種・職種においても、マーケットを分析して新しい市場を切り拓いていく力が求められているからだ。

 「すべてのマーケティングは笑顔のために!」をスローガンに掲げる(株)スマイルマーケティング代表の高橋健三氏は、これまで2000名以上に講演を実施。大阪人らしいユーモアたっぷりの語り口で、日々飛び込んでくるCMやコンビニに並ぶ新商品などを教材としてマーケティング視点を養い、予備知識ゼロでも理解できるよう解説してくれる。

パン屋復活のアイデアを4Pで斬ると・・・・・・

 当日の参加者は、サービス業、メーカー、NPOと所属もまちまちで、マーケティングに対する関わり方も様々。簡単な自己紹介の後、ウォーミングアップ代わりに出題された、「大型ショッピングセンターの進出で売上げが激減した創業20年のパン屋」の生き残り戦略を考える課題でも、視点の違いがくっきりと表れた。

ホワイトボードに書き出されたアイデアの山。実は高橋氏の手によって、「PRODUCT(製品)」、「PRICE(価格)」、「PLACE(流通)」、「PROMOTION(仕掛け)」というマーケティングの4大戦略に分けられていた。ホワイトボードに書き出されたアイデアの山。実は高橋氏の手によって、「PRODUCT(製品)」、「PRICE(価格)」、「PLACE(流通)」、「PROMOTION(仕掛け)」というマーケティングの4大戦略に分けられていた。

 「まず、ショッピングセンターの品ぞろえを確認します」という敵情視察派がいるかと思えば、「宅配をする」「ネットショップを開く」など販売チャネルの多様化に目を向ける人も。「試食会を開いては?」「ゆるキャラをつくる」などイマドキのPR法を提案する声もあがり、5分間の制限時間に多数のアイデアが出たことに高橋氏も感心しきりだ。

 15個出たアイデアに対し、マーケティングの4Pに沿って高橋氏が解説を加えていく。

 まず製品戦略は、ダイエットに特化した商品に絞る、ご当地パンを開発するなど、製品そのものに付加価値をつける戦略を指す。成功すれば買い手が勝手に期待値を上げてくれるので、広告費の節約につながることも。一方で、品ぞろえを厚くするというアイデアは、「資本力や製造力が小さい店には難しいかもしれません。いっそのこと、ショッピングセンターと競合するパン屋を諦めて、マッサージ屋を始めるというのも製品戦略の一種です」。シビアだが、ありそうな話ではないか・・・・・・。

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