セミナー体験記

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2014/3/25  (1/4ページ)

 社会人基礎力とは、「職場や地域社会で多様な人々と関わり仕事を進めていくために必要な基礎的な力」のこと。企業や若者を取り巻く環境が変化している状況を受け、「これからの社会で必要な力」として、2006年から経済産業省が提唱している。具体的には「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つから成る総合力とされる。

出場チームのほか、協賛企業の関係者、経済産業省の関係者、出場者の友人など多くの聴衆で会場は埋まった。出場チームのほか、協賛企業の関係者、経済産業省の関係者、出場者の友人など多くの聴衆で会場は埋まった。

 社会人基礎力育成グランプリは、学生が大学の授業を通じ、どんな活動に取り組み、どのように自らが成長したかを発表し、成長著しいチームを表彰しようというもの。3月某日、同グランプリの事務局が置かれている拓殖大学(東京都文京区)で開かれた決勝大会を傍聴してきた。

 基調講演は、人材コンサルティング会社、タワーズワトソンでディレクターを務める川上真史氏が担当した。川上氏は「基礎」という言葉の響きゆえ、多くの人が社会人基礎力を誤解しているのではないかと話した。

■変化の時代は“OSのバージョンアップ”が必要

 川上氏は、人間の成長・変化をコンピュータに例える。「成長には2つの概念がある。アプリケーションのインストールとOSのバージョンアップだ。前者は新たな知識やスキルの獲得であり、後者は高いレベルで能力を発揮するために動機や意識を更新していくこと。『基礎』という言葉は前者に聞こえるが、そうではない。社会変動が激しい時代には後者が特に必要とされる。これこそ時代が求める基礎力だ」。基礎力とはベーシック(basic)ではなく、エッセンシャル(essential)だというのだ。

川上真史氏は、タワーズワトソンのディレクターのほか、ビジネス・ブレークスルー大学院教授も務める。心理学に造詣が深い。川上真史氏は、タワーズワトソンのディレクターのほか、ビジネス・ブレークスルー大学院教授も務める。心理学に造詣が深い。

 変化の時代を生き抜くには、まさにOSをバージョンアップするように、能力の捉え方を変えていかないとならない。川上氏によると、「優秀さはコンピテンシーへ」「知識・論理力は創造性へ」「協調性はチームワークへ」とバージョンアップする必要がある。

>> コンピテンシーは“つなぐ力”

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