セミナー体験記

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2015/10/20  (1/3ページ)

 日産自動車のカルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)は2日、横浜市内の本社で「逆風下の変革リーダーシップ養成講座」をテーマに講義した。主催は日産財団。大手企業中心に21社の幹部候補生29人が早稲田大学やスイスのIMDの両ビジネススクールの講師からグローバル人材育成のための講義を受け、一連の講座の最後にゴーン氏が登壇。早稲田大学ビジネススクールの池上重輔准教授が代表質問役となり、ゴーン氏が答える形で展開した。筆者も「ゴーン先生」の講義を体験させてもらった。

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■嫌いな上司に学ぶ

――我々受講生の大半は各企業のミドルマネジメントを担っています。中間管理職が変革を起こせるのでしょうか。

 私もミドルマネジメントにいたことがある。極めて重要な経験だった。ミドルには上司、部下の中間にいる。リーダーの意思決定も知り、部下とともに現場も知る立場だ。やりがいのある仕事であり、いい経験になる。上司との関係で、嫌な思いをすることもあるだろうが、そのほうが勉強になることがある。

 実はある上司は私を信頼してくれなかった。信頼してくれれば、もっと貢献できたのにと思った。しかし学ぶことも多かった。ミドルマネジメントは将来のリーダーになる上で重要だ。下っ端だと、責任はない。ミドルは現実との接点があり、部下もいる。

■ミドルチームが日産を再生した

 危機的な状況下で、ミドルマネジャーができることはたくさんある。どの企業も成長、利益、品質、コストを気にする。リーダーがどんなに悪くても、これに敏感でないといけない。ミドルはチームの中で、基本的な仕事に加え、これらにどう貢献できるか考える。小さい取り組みでも。過小評価してはいけない。

 変革する際にはこういった人材が必要となる。日産リバイバルプランでは(組織横断の)クロスファンクショナルチームをつくった。ミドル中心に編成した。ミドルは現実を分かっていた。ソリューションの1つ1つを導き出すことができた。

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