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2014/8/8  (1/2ページ)

 早稲田大学ビジネススクール(WBS)と日経Bizアカデミーが主催する「MBA Essentials」で9月6日から、〈プロフェッショナルコース〉 内田塾 ビジネス実践講座 for Womenが開講します(募集は8月14日まで)。その狙いについて、講座を担当する内田和成WBS教授に聞きました。

――女性活用の現状についてどのようにお考えでしょう?

 女性活用がいわれるようになってもう長い年月がたちました。私自身、ボストンコンサルティンググループ(BCG)時代にもダイバーシティーマネジメントで苦労した経験がありますし、企業から女性活用についての相談を受けたこともあります。

 この問題の考える時、私がいつも言っているのは、働く女性側の意識もさることながら経営者サイドの意識の変革が重要であるということです。

 20年ほど前に米国のアン・ウィルソン・シェフという女性学者がこんなことを言っていました。「白人男性社会でマイノリティーが成功する条件とは?」と聞いたところ、女性やマイノリティーの人々はすらすらとその答えが書けたのに、白人男性は質問を前に書きあぐねてしまったという話です。要するに、女性や黒人などは日ごろ白人社会での不合理さや矛盾に直面していて、どうやったらうまくいくか、何が問題かをいやおうなしに考えているのに対して、白人男性は自分たちのやり方が当たり前だと思ってしまっているという話です。今の日本の女性活用のステージは当時の米国の状況に近いと思われます。経営者側はまだまだ女性活用するための条件がどんなものなのかすらすらと答えが出てくる状況にないということです。ということは、女性側の意識を変える以前に経営者側でするべきことがまだまだたくさんあるということになります。

――しかしながら今現実に働いている女性たちは、そういう大きな前提条件の解決を待っていられないという事情がある。それなら女性たち自身はどうすればよいのでしょうか?

 そこで有効なのは次のステップに向かうために基本的なスキルを高めたり、それを社内で実践してみたり、とにかく自分自身の経験値を上げていくことではないか、と感じています。もちろん経営側、雇う側の経験値も高める必要があるのはいうまでもありません。

 働きながらそうした自分自身のスキルを高めるのはさまざまな意味で大変です。実際の職場ではそう簡単に失敗が許されるはずもない。試すにしても限度があります。さらに、自分の職場だけでは働き方のバリエーションに限界がある。そんなとき、実際の職場からは少し離れた場所で、女性の目線で、本音で議論したり、グループワークで実在する課題解決プロジェクトに取り組んでみたりということができれば、自分の職場だけでは得ることのできない経験値の獲得が可能なのではないか、そんな風に考えて、女性向けのビジネス実践講座という枠組みをつくってみました。

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