探訪ビジネススクール

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2015/11/28  (1/4ページ)

 欧州やアジアなど世界各地に拠点を持つビジネススクール「INSEAD(インシアード)」。11月20日に東京・大手町の日本経済新聞社で「第2回INSEAD特別フォーラム2015」が開かれた。今回来日したのは組織マネジメント論が専門のINSEAD教授ジャン・フランソワ・マンゾーニ氏だ。日産自動車のカルロス・ゴーン社長の企業再建に関する著書もあるなど、日本企業にも詳しい。「経営者のリーダーシップ開発」をテーマに講演。マンゾーニ流のリーダー心得を開陳した。

ゴーン氏は再びリストラできるのか?

 「皆さんはカルロス・ゴーンさんをご存知ですよね」。

 仏ルノーから1999年に日産に派遣され、奇跡の再建を果たしたゴーン氏。しかし、大規模な人員削減、工場閉鎖など痛みを伴うリストラを断行した。マンゾーニ氏は「3年前にゴーンさんに聞いたのです。もう一度同じことができますか」と。

マンゾーニ教授マンゾーニ教授

 ゴーン氏はこう答えた。「一応イエスだが、もっと自分に自信が持てないとできない。人に配慮することも含めさらに多くのことを学ばないと実行できない」。これは決して今のゴーン氏が気弱になったのではないと、マンゾーニ氏は語る。

 グローバル化が進展し、より迅速で適正な意思決定が求められる現在のビジネス社会の中で、「リーダーの意思決定はより企業の成否に直結するようになった。一昔前なら世界トップ500に一度入れば、60年は維持できたが、今は18年。競争激化で上位陣がどんどん入れ替わっている」。マンゾーニ氏は「リーダーはよりスピーディに、多くのことを学ぶ必要がある。ゴーン氏はそれを理解している」と説く。

 しかし、「エグゼクティブ(企業幹部)と呼ばれるリーダーたちは、必死に学ぶことができるでしょうか」とマンゾーニ氏は疑問を呈す。「単純に学習することはできますよ。しかし、学んで行動に移すことができますか。正月元旦に今年はダイエットするぞ、と誓っても1月5日には忘れているでしょ」という。

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