探訪ビジネススクール

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2016/3/25  (1/4ページ)

 日本経済新聞の人材教育事業「日経ビジネススクール」と早稲田大学ビジネススクールは、早稲田大学日本橋キャンパスで、「日本発グローバル経営のあるべきかたち」と題したセミナーを開いた。人事の専門家である八木洋介・LIXILグループ執行役副社長、ボストン・コンサルティング・グループ元日本代表の内田和成・早稲田大学ビジネススクール教授、ベストセラー書『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』の著者、入山章栄・早稲田大学ビジネススクール准教授の3人が、鼎談した。

入山氏入山氏
八木氏八木氏
内田氏内田氏

ハーバード人材育成法 知識から行動力、そして…

入山氏 ハーバード大学ビジネススクールの例を紹介します。ハーバードのリーダー養成の哲学は、時代と共に徐々に変化してきました。キーワードでたどると、最初は知識を重視するknowing。20年ぐらい前からは、行動力を重んじるdoing。それがリーマン・ショック以降、beingに変わりました。自分たちは社会のためにどうやって生きるべきなのか、2年間の在学中に徹底的に考えさせるのです。プログラムも完全に見直し、例えば、現在は、毎年、日本の東北の被災地を訪れています。そうした行動を通じ、一人ひとりが自分の価値観をしっかりと身につける。それが現在、ハーバードがリーダー育成のために最も重視していることです。

八木氏 とても面白い話ですね。経営というのは、ロジックだけでは答えはでません。大きな組織を動かすには、最後は価値観や心が大切になってきます。だからLIXILでは研修などの場で、「あなたの価値観は何か」と聞き続けているのです。

内田氏 最後に、企業の幹部クラスの教育には何が必要か、ビジネススクールへの注文も含めて意見を聞かせて下さい。

八木氏 徹底的に知恵を高める研修をして欲しい。日本の経営者は経営の勉強をしなさすぎです。ビジネススクールを出ることがすべてとは思いませんが、せめて経営の基本的なところは勉強し、理解して欲しい。もう1つ望むことは、経営環境がものすごく変化しているので、経営の最先端のところをビジネススクールで教えて欲しいということです。重箱の隅を突くような知識ではなく、経営のど真ん中を教えるような授業を、ビジネススクールはするべきだと思います。気付きの場としても期待しています。

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