探訪ビジネススクール

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2015/12/12  (1/4ページ)

 一橋大学大学院国際企業戦略研究科(一橋ICS)の国際経営戦略コースは、国内のビジネススクールながら、生徒の大半が外国人。授業もすべて英語という、ユニークなプログラムで注目を集めている。日経Bizアカデミーで「MBAはこう使う!」を連載するフリージャーナリストの猪瀬聖が、聴講生として楠木建教授が担当する競争戦略論の授業に一日体験入学した。

インド人学生に話しかけられる

大きな身振り手振りで話する楠木教授大きな身振り手振りで話する楠木教授

 授業開始から約1時間がたったところで、10分間の休憩に入った。筆者も一息ついていたら、男子学生が一人、こちらに歩み寄ってきて、「こんにちは」と日本語であいさつ。自己紹介を始めた。

 彼の名前は、Ashish Joshi(アシシュ・ジョシ)。25歳のインドからの留学生だ。日本政府から奨学金をもらい、今年9月に入学した。一橋ICSには1年間でMBAがとれるコースがあるが、彼はそのコースで学んでいるという。

 ほとんどアクセントのない、きれいな日本語。聞けば、インドにある日系のエアコンメーカーの工場で、5年間、工場長や本社トップがインドを訪れた時の通訳をやっていたらしい。ビジネスの通訳をやっているうちに、ビジネスに興味を覚え、日本にMBA留学しようと決めたという。

睡眠時間は5時間

 「ビジネスをする上で、他社との差別化は非常に重要。だから、この競争戦略の授業は一番おもしろい」とジョシさん。ただ、1年間のコースだけに、密度も濃く、「毎日、5時間睡眠です」と苦笑いする。

 授業の後に楠木教授に聞いた話だと、一橋ICS国際経営戦略コースで学ぶ海外からの留学生は、ジョシさんのように、日本と何らかの縁があったり、日本のアニメや漫画、伝統文化が好きだったりと、理由は様々だが、総じて親日的な若者が多い。

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