アジアビジネス 現場から見たヒント

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2016/3/29  (1/2ページ)

 この数年インドビジネスに関連するニュースが日本の新聞や雑誌の紙面に取り上げられない日はないと思えるほどにインドに関する興味関心は高まっているかのようだ。そして様々な業種の企業の方々に話を聞いても「非常に興味がある」との声を多く耳にする。

 その一方でインド市場でうまくいっているとか、これから大々的にインド市場に展開していくというような威勢のいい話は、残念ながらあまり聞かれないのが実態だ。もちろん、過去1年ほどの状況を見ていると、数年前と比べて出張者のみならず駐在員事務所の設立や現地法人の設立の検討といった具体的な活動は増えている。

 しかしながら、いまだインド市場、インド展開については「難しい」「どうしたらよいかよくわからない」などの躊躇(ちゅうちょ)の声が多くあがるのが実態とも言える。そしてこれらの状況は実は日本企業に限った話ではなかったりもする。

 以前欧米からインドに展開してきている企業の駐在員に話を聞く機会があったが、彼らに言わせても「インド市場は他に類を見ない理解が難しい市場」であるとともに、「展開及び定着に時間がかかる」市場であるとも言う。

 日本企業のインド市場展開に拍車がかからないという背景の一つとして様々な「難しさ」が読み解かれず、結果的に「難しい」という心理的なものが先行し、思考が停止してしまっているという感も否めない。

 そしてその一方で、「やらない」という選択肢も存在する。ひとたびその地域や国が話題になるとそこに出ねばとか、そこに行けば何か新しい商売が出てくると思っているようなそんな話もちらほらと聞くが、残念ながらそんなに甘いものではない。

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