戦略思考で読み解くビジネスモデル

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2015/3/18  (1/5ページ)

◇他社よりも先に、ギャップを見つけてビジネスチャンスをつかめ!

ニーズがあるところに不可能はない

 「ニーズがあるところに不可能はない」という名言を残したのは、早川徳次氏です。早川氏は、「日本の地下鉄の父」と呼ばれ、明治の初頭、はじめて東京に地下鉄を建設しました。

 当時の東京は、地盤が悪いため、地下鉄を建設することは無理だといわれていました。しかし早川氏は、「東京を1,000万人都市にしたい。地上交通だけでは400万人が限界だ」として、地下鉄の必要性を強く主張したのです。

 「ニーズがある所に不可能はない」という信念のもと、周囲の反対を押し切って、1927年(昭和2年)に浅草 - 上野間で銀座線の営業を開始しました。

ニーズのギャップを見つけて解決すればビジネスチャンス拡大

 ニーズがあれば、そこにはビジネスチャンスがあるのです。ニーズに気がついているのに何もしないのでは、進歩はありません。

 近年は競争社会ですから、多くの人がすでに知っているニーズを満たすだけでは、競争優位になれないかもしれません。なぜなら、すでに先手を打って準備しているか、ニーズのギャップを埋める解決策を実行している可能性が高いからです。

 できれば、多くの人がまだ気がついていない潜在ニーズを見つけて、そのギャップを埋めるのが賢明です。みんなが気づく前に、先手を打って、一番乗りを目指すのです。

 アップルのiPhoneは、携帯パソコン&電話です。まさにパソコンのインターネット機能と、電話機能の両機能を持たせた、潜在ニーズのギャップを埋めた成功例でしょう。

【問題】
 米国ウォルマートが人口の少ない地域に出店した理由は?

 米国ウォルマートは、年商約50兆円の世界ナンバーワンの売上を持つ企業です。ウォルマートの成功の第一歩は、全米の小売市場を制覇することにはじまっています。

 さて、ウォルマートはどうやって、全米の市場を制覇したのでしょうか。具体的には、人口の少ない地域にまでウォルマートは出店したのですが、なぜ顧客が少なくても利益を上げることができたのでしょうか?

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