国際弁護士・湯浅卓のTOEICビジュアル・リスニング術

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2016/3/8  (1/4ページ)

それはTOEICでも重要なマターだ!

 今回は、キアヌ・リーブスの代表作のひとつ「ハートブルー」(1991年)をリメイクした作品としてアメリカで大きな話題となっている「X-ミッション」(Point Break)から、TOEICリスニングの得点力アップに役立つ名セリフの数々を紹介します。

 実は、日本のビジネスマン&ウーマンでTOEICスコア900点超の私の友人たちが、アメリカで一緒にこの映画を観たとき、名セリフのなかに出てくる英単語のmatter(重要である)を「まったく聞き取れなかった。違う言葉に聞こえた」と言っていました。

 しかし、自動詞のmatterは大学受験の重要英単語であり、ビジネスでもよく使われる単語です。名詞のmatter(事柄、問題)を用いて「それは重要事項だ」という代わりに「それは重要なマターだ」と言うこともあります(名詞も動詞と同じ発音です)。

 これがTOEICだったら大変です。大失点につながってしまいます。何とかしなければなりません。そこで今回は、「リスニングで絶対に外せないピンポイント英単語」としてmatterを取り上げます。まずは次の点に注目してください。

【鉄則】外来語としてよく知られた英単語こそ、聞き取りが油断大敵。

 matterが出てくる名セリフについては後でくわしく述べるとして、まずは、参考となる他の名セリフの分析から進めていきましょう。なお、取り上げたセリフの順番は映画の進行どおりではありません。また、今回取り上げた名セリフは、同映画のオフィシャルトレーラー(アメリカ版)でもご覧になれます。

CGなし、命がけの迫力シーン

 さて、この作品は、サーファーを主役にした映画「ハートブルー」のリメイクですが、同作品とは異なり、サーフィンに限らずさまざまな種類のスポーツで「限界超えに挑むシーン」をとことん見せてくれます。しかもCG処理なしです。

 スイスの山岳地帯にある岩壁の狭い割れ目をくぐり抜ける空中飛行のシーンでは、名優たちが次のようにささやきながら、飛び立つ決意を固めます。

 6 seconds to die, or fly.
 (6秒かかって地面に落ち、あの世行きとなるか、それとも飛び続けるかだ)

 切り立つ山間や渓谷で、接触事故を防ぎながらの仲間との連帯飛行。計60回もの空中飛行で撮影されたそうです。山岳地域のすき間を縫って猛スピードで飛ぶわけですから、その命がけの迫力たるや驚きです。監督のエリクソン・コアは、ユーチューブなどで見られるさまざまな圧巻シーンを見たうえで、それを超えるために今回のシーンを構想したといわれています。

 「ワイルド・スピード」(2001年)の撮影を担当した経験も持つ、凄腕のコア監督は、最高のアスリートたちを世界中から集め、撮影でも彼ら天才アスリートたちの意見を全面的に取り入れたそうです。

 滝の絶壁をよじ登るシーンでは、フリークライミングの第一人者として名高いクリス・シャーマ自身が「人生で一度はチャレンジしたかった」と監督に直訴した結果、そのロケ地となる舞台がエンジェルフォールに決まったそうです。エンジェルフォールは、ベネズエラのカナイマ国立公園内にある落差世界一(979メートル)の滝です。

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