国際弁護士・湯浅卓のTOEICビジュアル・リスニング術

この記事をはてなブックマークに追加 この記事をmixiチェックに追加
印刷
2016/3/15  (1/4ページ)

外来語に要注意!

 今回は、2度のアカデミー監督賞受賞歴を持つ名匠スティーブン・スピルバーグ監督のアメリカ映画「ブリッジ・オブ・スパイ」(Bridge of Spies)から、TOEICリスニングの得点力アップに役立つ名セリフの数々を紹介します。

 また、この映画を観た、日本のビジネスマン&ウーマンでTOEICのスコアが900点超の私の友人たちが、名セリフのなかに出てくる英単語のwork(働く、仕事する)を「まったく聞き取れなかった。意味もわからず混乱した」と言ってきました。

 workは基本英単語であり、誰もが知っている外来語のひとつ。これがTOEICだったら大変です。大失点につながってしまいます。何とかしなければなりません。そこで、今回は、「リスニングで絶対に外せないピンポイント英単語」としてworkを取り上げます。まずは次の点に注目ください。

【鉄則】よく知っている英単語でも、リスニング脳が間違った反応をするときがある。その理屈をしっかりと理解しておこう。

米ソ冷戦時代の実話にもとづいた映画

 さて、この映画は、究極の「裁判」と「ネゴシエーション」を追究したともいえる作品です。2度のアカデミー主演男優賞受賞歴を持つ名優トム・ハンクスが、実在した米ソ冷戦時代のアメリカ人弁護士、ジェームズ・ドノヴァンを演じています。ジェームズは、後にジョン・F・ケネディ大統領とも親交を結んだ辣腕弁護士です。

 また、今年度のアカデミー賞では、作品賞を含む6部門にノミネートされています。以下に取り上げるセリフの順番は映画の進行どおりではありませんが、名匠スピルバーグ監督ならではの鮮やかな演出と名セリフをご覧ください。

まずはニューヨークの地下鉄に乗った気分で

 まずは、格好のリスニング教材となるニューヨークの地下鉄のアナウンスです。金融街にかかわる仕事人たちが多く乗る路線の気分を味わいながら聞き取りましょう。

 The next stop is Broad Street. Broad Street will be next.
 (次は、ブロード・ストリート。次の停車駅は、ブロード・ストリートです)

ジェームズの交渉英語に注目!

 冷戦時代、ソ連のスパイの弁護人として裁判を戦い、さらにはソ連と交渉するために東ベルリンへ乗り込むことになるジェームズ。名監督スピルバーグは、そんな彼の弁護士としての日常シーンと交渉英語を画面に映し出します。

 実際の法律家の交渉に比べれば、あまり専門用語を使わない一般的な言葉遣いになっているので理解しやすいでしょう。映画的といえばそれまでですが、その分、TOEICのリスニング問題に近いといえます。ジェームズの地道な交渉手法がうまく表現されています。

(ジェームズ)Don't say “my guy.” He is not “my guy.”
(ベイツ)Yes, he is “your guy.” Who are we talking about?
(ジェームズ)We're talking about a guy who was insured by my client. So, don't make him “my guy.”
(ベイツ)Okay, fine.

>> ソフトな口調で互いの手のうちを探り合う

<< >>
バックナンバー

この連載の一覧
著者プロフィール

この著者の連載一覧

  • 国際弁護士・湯浅卓のTOEICビジュアル・リスニング術