語学達人への道

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2012/6/14  (1/4ページ)

インタビューに応える有子山博美さん(自宅近くのカフェで)インタビューに応える有子山博美さん(自宅近くのカフェで)

 留学経験なしでTOEIC満点(990点)。英語教材プロデューサーの有子山博美(うじやま・ひろみ)は、ビジネス英語から日常会話まで、さまざまなジャンルの英語を使いこなす。現在、英語学習お助けサイト「目指せ! 国際バイリンガル」を運営し、ビジネス英語の基本フレーズを紹介するメールマガジンの発行や、英語学習書の執筆などを手掛けている。いつから英語と向き合い、どんな英語学習歴をたどってきたのだろうか。

 小学6年生の夏、クラスメートがNHKラジオ講座「基礎英語」を毎日聞いていると知った。友人は一緒に遊んでいる最中でも、時間になると必ず、ラジオのスイッチを入れる。それまで英語に興味のなかった有子山だったが、「英語ってそんなにおもしろいの?」と思い、自分もラジオを聞き始めた。

 その後、母の勧めで、自宅近くにオープンした英会話スクールに友人と一緒に入会、週1回のレッスンが始まった。あいさつ、乗り物や果物・野菜の名前、天気の表現……。カナダ人のキャロル先生が教えてくれるゲーム形式の授業で、生きた英語に触れる新鮮な感覚を味わった。「英語が楽しい。英語が大好き」。そんな気持ちでレッスンに通い続けた。

 そのうちに、「もっとキャロル先生と話したい」という気持ちが高まり、「基礎英語」を真剣に聞いては、フレーズを丸暗記した。そしてあるとき、テキストの “Which part of Canada are you from?”というフレーズが目に留まる。「これだ!」と思い、このフレーズを何度も口に出して覚えた。そしてレッスン後、キャロル先生に尋ねた。“Which part of Canada are you from?”――自分の英語が通じるのか、ドキドキした。すると、先生は笑顔で地球儀を見せて、カナダの一部を指さしながら、“Montreal.”(モントリオール)と答えてくれた。「英語はコミュニケーションの道具」だと実感した瞬間だった。自分の英語が通じた喜び、それこそが英語学習への原動力となった。

 待ちに待った中学校の英語の授業。教科書に出てくる英文はすべて覚えてしまうほど、英語にのめり込んだ。「基礎英語」も欠かさずに聞き、登場人物に自分を重ね合わせては、会話を疑似体験することを楽しんだ。学習塾にも通い始めるが、学校の訳読の授業と違い、塾の先生は文法指導に重点を置く。文法事項を覚える“作業”のような学習は楽しめなかった。

>> 英語力を高めるには単語力が不可欠

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