語学達人への道

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2012/4/5  (2/4ページ)

親戚から借りたレコードを傷むほど聴いた

 「炭鉱のまち」として栄えた北海道芦別市で生まれた。東京に転居する7歳までは英語とは無縁の生活を送っていた。初めて英語に遭遇したのは1956年、8歳のころだ。半世紀以上前のことを詳しく覚えている。

 「姉の影響で、よくラジオを聴きました。アメリカ文化が押し寄せていたころだったのですね。ラジオをつけると、当時大活躍していたエルビス・プレスリーやナット・キング・コールの曲が流れていた。もちろん意味は分かりませんでした。それでもとにかく真似して歌っていました。それ以来、はたちを過ぎても、洋楽はずっと好きです」。

 テレビが普及する前の時代なので、映像がない。だから余計に意味を知りたいと思ったという。ラジオを聴きながら、「いつかは(英語で外国人と)対等に話ができるようになりたい」と考えたというから、異文化コミュニケーションに対して、かなり前向きな姿勢を持った少年だったようだ。

 親戚から借りた1枚のレコードを表面が傷んでしまうほど毎日聴いた。実は、この親戚はある著名なボーカルグループに所属する歌手で、洋楽のレコードをたくさん持っていた。その中からそれまでラジオで聴いていたナット・キング・コールのレコードを借りることができたのだ。これをきっかけにレコードやソノシートを手にする機会も生まれた。

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