語学達人への道

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2012/4/5  (3/4ページ)

8歳で古今亭志ん生のファンに

自身が担当する教材などを手に持つ遠山氏自身が担当する教材などを手に持つ遠山氏

 8歳のころ、聴いていたのは洋楽ばかりではない。「7歳で東京に引越しして、東京弁に慣れるのにラジオは有益でした。古めかしい落語の江戸弁というか、実におもしろい大人がいるものだと感じ入りました」。たちまち落語家、古今亭志ん生のファンになり、「いつも笑い転げていた」。この経験が素地となり、のちに米国のコメディーをレコードで聴くようになっていった。

 茨城県の県立高校に進学。そのころから「映画を見ていて、どんな場面でどんな英語が使われるのか、非常に興味がありました」。そこで自らダイアログを書き始めた。「Hello. How are you?」から始まって、いろいろな場面を想定したダイアログを作り、それを自分でひとり何役も演じながら、シチュエーションにあった言い回しを覚えていった。

 高校1年生のときには「もっと本物に触れたい。オーセンティックなものが欲しい」と思うようになり、古書店で手に入れたのが「リーダーズ・ダイジェスト」という米国の雑誌。書籍、雑誌などをダイジェストで紹介するものだ。当然ながら、日本語はひとつも出てこない。「自分の部屋は狭かったので、常に座右か座左に置いてあって、いつも手に取って3年間読み続けました。『Laughter,The Best Medicine』というコーナーがある。『笑いは最良の薬』とでも言うのでしょうか。ぼくは落語とかユーモアが好きなので、特にこのコーナーを読んでいました」。

 中学生のとき、先生から「英語を勉強したいのなら」と推薦された参考書が「ちんぷんかんぷん」という“語学力”だったが、リーダーズ・ダイジェストを繰り返し読むうちに、「理解度が高まり、自分(の英語力)が伸びていることが分かりました」と振り返る。

 もっとも、ここまでは自主学習の域を出ていない。そもそも、まだ外国人と直接話をしたこともなかった。「話学」を唱える遠山にとって、大きなエポックが訪れたのは高校2年生のときだ。

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