「びっくりぽん」を英語で言うと?
knock ~'s socks off
A varsity squad beat a pro team? Really? That knocked my socks off.
(学生チームがプロに勝った?ほんとに?それはびっくりぽんです)
Vocab Aid:
varsity squad(学生代表チーム)
昔は「てんぷくトリオ」(昭和40年代のお笑いグループ)の「びっくりしたなあ、もう」でしたが、近頃はNHKの連続テレビ小説『あさが来た』のおかげで「びっくりぽん」の時代です。これを英語で、というのなら、knock ~'s socks off (~のソックスを引きはがす)がそれに当たるでしょう。「驚かす」の意味になる慣用句です。もともとこのフレーズはつかみ合いのケンカをして相手の靴はおろか、ソックスさえもひきちぎるほどコテンパンにすることでした。それが「徹底的に負かす」という意味に化け、そこからさらに比喩として現代の「驚かす」に変化していったのだそうです。驚かされる立場から言えば「びっくりぽん」ということですね。
How to use:
A. Did you hear that Jane and Bob got married?
B. Yeah, and that knocked my socks off.
A. ジェーンとボブが結婚したことは聞いた?
B. うん。びっくりぽんだよ。
Further Study:
ついでに(be)thrown for a loop(輪っかにほうり込まれる)も。「驚かされる」ということですから、やはり「びっくりぽん」。throw ~ for a loop(~を輪っかにほうり込む=驚かす)という慣用句を受け身の形にしたものです。loop(輪)といってもいろいろですが、ここでのそれは何かについては諸説紛々。飛行機が宙返りをして大空に描く「輪」のことだという説もあれば、ローラーコースターの、あの「輪」のことだという説もあります。共通しているのはいずれも天地が一瞬とはいえ逆さまになって人は驚くという点。これがこのフレーズが「びっくりぽん」になるゆえんです。
We were all thrown for a loop by the president's sudden resignation.
(社長の突然の辞任に、我々はみんなびっくりぽんでした)
The country's unexpected announcement threw the rest of the world for a loop.
(その国の思いもかけない発表は、世界を驚かせました)
[日経Bizアカデミー2016年4月1日付]