マネジャーのための人材育成スキル

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2014/9/18  (1/3ページ)

指摘するのは上司の仕事

 それぞれの人に、長所と短所があるように、仕事能力にも個人ごとに強い部分と弱い部分とがあります。新人のときにはまだわかりませんが、仕事経験を積むにつれて、徐々に明確になっていきます。

 それぞれのメンバーの強みと弱みを指摘してあげることは、上司の大切な仕事だと思っています。

 おそらく一緒に働いている職場のメンバーは、その人の強みと弱みをたいてい理解しているでしょう。360度評価のようなサーベイをとると、くっきりと特徴が出てくるものです。一番わかってないのは本人自身かもしれません。強み弱みといっても、強みであれば、それが仕事の成果につながる価値のあるものでなければなりませんし、弱みも仕事に支障が出るものでなければ問題ありません。そのため本人よりも周囲や上司のほうが的確に理解しているのでしょう。

 まだ若手のうちは、上司から課題となる弱みを指摘されれば、それを直そうとするでしょうし、直せると思います。ベテランになってくると、弱みを直そうと思ってもとてもエネルギーがかかり、場合によっては直せないかもしれません。すでにその人の個性になって固まってしまっているからです。

 直せる弱みならば、早く対処しておいたほうがいい。上司が指摘するべしといった理由のひとつです。

 反対に強みを指摘することは、まず、本人の自信につながります。強みが明確にあるということは、仕事で成果をあげるための武器があるということですから、それに磨きをかけることで将来展望が開けてくるからです。そして、強みがこれからの長期的キャリアを築くうえでの「軸」となっていくはずです。上司が指摘することで、キャリアプランニングを促進することができるのです。

強みを伝えることは意外にできていない?

 強みを指摘するということは、実質的に褒めるということです。

 強みというものは1回限り発揮されて終わるものではなく、継続的に発揮されるものですから、査定評価のフィードバックのときに落ち着いた状態で話すのがいいでしょう。

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