MBAはこう使う!

この記事をはてなブックマークに追加 この記事をmixiチェックに追加
印刷
2016/1/18  (1/3ページ)

 生活習慣病のまん延や過度のストレスなど、働く人の健康が大きな社会問題となっている。社員の健康は今や経営問題にも直結するだけに、企業の関心も高い。そうした中、ビジネスの手法を活用して働く人たちの健康づくりに取り組むのが、ベンチャー企業のCampus for Hだ。ハーバードビジネススクール(HBS)出身の米倉章夫社長(33)は、「社会にインパクトを与えたい」と意気込んでいる。

■東京大学経済学部を卒業し、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)に就職した。

 高校時代、米国のカンザス州の高校に交換留学しました。地方都市でしたが、当時はドットコムバブル前夜で、IT関連企業が続々と進出。人が増え、住宅やショッピングモールが次々と建ち、街中、活気にあふれ返っていました。

 日本のバブル景気は、まだ小学校低学年の時だったので、実体験としての記憶がありません。米国で好景気というものを初めて見て、景気が良いというのはすごいことだなと思いました。経済に関心を持ったのは、この留学時の体験が大きかったと思います。

 大学ではマーケティングを専攻。就職も、マーケティングの仕事がしたかったので、P&Gの面接を受けました。P&Gはマーケティングのパイオニアです。ゼミでもよくP&Gの事例を勉強したので、マーケティングの仕事をするならP&Gと決めていました。

 P&Gには4年半いましたが、非常に勉強になりました。特に学んだのは、組織力の重要性です。製品開発から、投資、製造、営業にいたるまで、優れたリーダーシップの元、強い組織がないと、いくらアイデアがあってもライバルには勝てない。逆に組織力が互角なら、その先はアイデア勝負となる。それを身を持って学びました。

 ただ、同時に、このまま消費財のマーケティングの仕事を続けることに疑問もわいてきました。マーケティングのゲームは面白いが、同じような商品を各社が競って売ったところで、社会全体にはあまり意味がないのではないか。マーケティングの手法を使ってもっと社会的に意義のあることをしたい。そんなことを考えるようになりました。

 HBSへの留学を具体的に考え始めたのも、そのころです。明確な目的があったわけではなく、純粋な好奇心からでした。トップスクールでいったい何が行われているのか、何を体験することができるのか、ということにすごく興味がありました。

<< >>
バックナンバー

この連載の一覧
著者プロフィール