MBAはこう使う!

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2016/2/1  (1/3ページ)

 東京・大手町のオフィス街に7月、星野リゾートが運営する日本旅館「星のや東京」が開業する。訪日観光客が急増する中、東京の新たな観光名所の呼び声も高い。この注目の開発プロジェクトを手掛けたのが、一級建築士にしてMBAの資格を持つ、星野リゾートの馬場義徳プロジェクトプロデューサー(41)だ。「『星のや東京』は、MBAで鍛えた知的体力の賜物」と馬場氏は語る。

■早稲田大学大学院で建築工学を修め、西武建設に入社した。

 子供のころから手を動かしたりデザインを描いたりするのが好きで、大工になるのが夢でした。それで早稲田大学工学部建築学科に進んだのですが、在学中に早くも、デザインで食べて行くことはあきらめました。 

 世の中にはデザインの得意な人が大勢いることがわかったのです。みな、相当な覚悟でデザインの勉強をし、才能もある。彼らと同じ土俵で戦っても勝てないなと直観しました。

 代わりに興味を持ったのが、プロジェクトマネジメントです。大学院時代に、大手不動産開発会社主催の大学対抗デザインコンペがあり、私たちの研究室もチームを作って応募したら、全国で2位になりました。作品を作る過程では、技術的な部分は他のメンバーにまかせ、私自身はコンセプトを作ったり作業全体の調整をしたりするまとめ役をやったのですが、それが非常に楽しく、醍醐味を味わいました。

 また大学時代には当時、大きな問題となっていた、混雑するスキー場でのスノーボーダーとスキーヤーの衝突事故を減らすため、リフト乗り場や滑走コースを建築工学の視点から研究しました。こちらは、NHKテレビのニュースでも取り上げられました。

 就職は、縁があって西武建設に入社。1年目から大学の研究を活かしスキー場のゲレンデの改良の仕事など面白い仕事をいろいろと任せてもらいました。

 後には、神奈川県にある八景島シーパラダイスの「ドルフィンファンタジー」にプロジェクトリーダーとしてかかわるなど、プロジェクトマネジメントの経験も徐々に積んでいきました。

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