MBAはこう使う!

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2016/3/28  (1/3ページ)

 経営学修士(MBA)を取得し、ビジネスの第一線で活躍する人が増えてきた。彼らはどんな考えでMBAを取得し、実際の経営の局面でどのように生かしているのか。トップマネジメントやミドルマネジメントで奮闘するMBAホールダーたちに語ってもらった。

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■授業の課題で作ったビジネスモデルが、NPOの設立につながった。

 最も役立ったと思った科目は、後期課程の選択科目だった、起業を前提にビジネスモデルを考案する授業でした。

 そもそもビジネススクールに入った目的が、持続可能な組織を運営する仕組みを学び、アフリカの医療問題の解決に貢献することだったので、その授業でも、アフリカの医療支援事業のビジネスモデルを作ろうと決めました。ニッチなテーマなので一緒にやるメンバーを集めるのに苦労しましたが、私を含めた4人でプロジェクトに取り掛かりました。私は元々前に出るタイプではなかったのですが、プロジェクトを進めるには、みんなの先頭に立って引っ張っていく力が求められるので、自然と鍛えられました。

 ビジネスモデルとして考えたのは、日本発祥の置き薬の手法です。アフリカの貧しい地域では薬が手に入らないので、たとえ軽症でも病院に行くことがあります。でも、病院に行こうにも、例えば私のいた地域では、一番近い病院までロバが引く馬車に乗って2時間かかり、着く前に亡くなる人もいました。病院に無事たどりついても、肝心の薬がないこともありました。

 使った分だけ代金後払いという置き薬のモデルを応用すれば、誰でもすぐに薬が手に入り、軽症の場合は病院に行かずに自分で病気を治すセルフメディケーションも可能になると考えました。ほかにも100個ぐらいビジネスモデルを検討しましたが、結局、置き薬方式が一番現地のニーズに合っているという結論に達し、中身を詰めて授業の最後に発表しました。

 授業としてのプロジェクトはこれで完結しましたが、思い描いていたアフリカでの医療支援事業に乗り出すため、このビジネスモデルをベースに実際にNPOを立ち上げることにしました。

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