MBAはこう使う!

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2016/3/7  (1/3ページ)

 経営学修士(MBA)を取得し、ビジネスの第一線で活躍する人が増えてきた。彼らはどんな考えでMBAを取得し、実際の経営の局面でどのように生かしているのか。トップマネジメントやミドルマネジメントで奮闘するMBAホールダーたちに語ってもらった。

◇   ◇   ◇

■育休明けと同時に転職した。

 日本を代表するような著名な経営者の話を生で聞く授業は、GCAサヴィアンの創業メンバーの一人であった佐山展生教授が担当する授業でした。キャリアの転機になったという意味では、この授業の影響が一番大きかったと思います。

 毎回、ゲストスピーカーとして呼ばれた経営者がする話は、非常に面白かったのですが、やはり最も印象に残っているのは、初回の授業で佐山教授自身がした、自らが手掛けたM&Aの話でした。経営者の視点や業界全体の視点で話すM&Aの話は、とても衝撃的でした。それまでの自分の物の見方や考え方と、あまりにもスケールが違ったからです。ダイナミックなM&Aの世界を垣間見た瞬間から、自分もそういう世界でやってみたいという衝動に駆られました。

 その思いはICSで学ぶうちに徐々に強まり、ついには抑えきれなくなり、育休が明けるころに、自分の進路について佐山教授に相談に行きました。すると、佐山教授自らが立ち上げたばかりのGCA(後のGCAサヴィアン)に来ないかと誘われ、その場で転職を決めました。日本不動産研究所の上司に事情を話したら、ありがたいことに理解を示してくれ、学費を全額返済して、円満退社しました。

 こうして、ビジネススクール2年目の途中から、今度はGCAサヴィアンでM&Aアドバイザーとして働きながら、ICSに通う生活が始まりました。

 M&Aの仕事はもちろん初めてだったので、最初はひたすら上司の後に付いて現場を回り、OJTで仕事を覚えました。人も少なかったので、よくわからなくても交渉などを任され、ずいぶん鍛えられました。

 当時、右も左もわからない私を助けてくれたのが、ICSでした。M&Aに関係する授業も多く、仕事で分からないことがあったら、授業中に質問としてぶつけ、解決したことが何度もありました。銀行で働くクラスメートに聞いて、教えてもらったこともあります。バリュエーション(企業価値評価)の方法など、授業で学んだことが即、仕事に役立ったこともありました。

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