【Web講座】アントレプレヌールシップ論 ~MBA講義で知るビジネスの原理原則~

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2013/5/17  (1/6ページ)

世界的に高まる起業家精神

  中国を始めとする新興国においては、誰でも成功者になれるチャンスが到来したとばかりに「アントレプレヌールシップ」(起業家精神)が大きなうねりとなって社会全体を飲み込もうとしています。先進国である米国や欧州でも電気自動車やSNS関連サービス関連など多くのプロジェクトが急速に立ち上がっています。

 いまのビジネスを理解するにはベンチャー企業や大企業の新規事業においても視野を世界的に広げ、その成功・失敗要因を分析することによる「ベンチャーマネジメント」の理論と実務の蓄積が重要となっています。

 アントレプレヌールシップはベンチャー企業に留まらず、大企業やNPO、NGOにおいても今後、ますます重要性を増していく考え方です。ベンチャービジネスや新規事業プロジェクトは「ハイリスク・ハイリターン」と言われますが、それを「ローリスク・ハイリターン」にもっていくためにはどうすればいいか、その法則や理論の習得についてこのシリーズで取り上げたいと思います。

 今回から4回にわたって、スケールの大きな新規事業の発想の仕方、ビジネスプランの具体的な立案方法、新規事業・ベンチャー企業を軌道に乗せるための手法等について、連続して勉強していきます。

 第1回目は、これらの問題意識を踏まえて、ベンチャー企業や大企業の新規事業の生み出し方について、最近の筆者の取り組みをビジネススクールでの授業紹介も兼ねてまとめたいと思います。

安くなるベンチャー創業資金と「シードアクセレーター」

 最近の米国・日本でのベンチャー企業や大企業の新企業創出において、過去に比べて圧倒的に異なる点があります。

 まず創業にかかわる固定費が低くなったことです。特にソーシャルネットワークやEC(電子商取引)にかかわるビジネスでは、始めるに際しての「しきい値」が低くなりました。今ではベンチャー起業や新規事業を始める際のシステムに、レンタルサーバーを使えば10ギガでも月間500円程度の料金で利用可能です。また、Appleの「iTunes KK」を利用すれば、30%程度の手数料は必要ですが、サービスの資金回収の人材及び回収期間を心配せずに製品開発に注力できます。

 各種のインキュベーション施設も充実してきています。オフィスの家賃も最初は月1万円くらいから始められ、しっかり事務所を借りるのは事業が軌道に乗ってからでも大丈夫です。

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