【Web講座】職場とキャリアの心理学~MBA講義で知るビジネスの原理原則~

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2014/2/28  (5/6ページ)

カオスの時代を生きる力

 最後に、現代のような混沌としたカオスの時代を生きる上で、若手ビジネスパーソンに求められるキャリア上の心構えを述べて、この5回に及ぶ私の連載の締めくくりとしたいと思います。

(1)絶えず「学習者」としての姿勢をもつ~自身の知識や思考枠組み、また行動をアップデートさせる

 人は学習することで、これまでの行動を変化させる、また新しい行動を獲得することができます。学習とは、単に何かを勉強するということではなく、人がある経験することによって自身の態度や行動が変化することを指します。

 個人や組織を取り巻く環境変化が著しく、予測が困難なカオスの時代には、絶えず自身の知識や思考枠組み、また行動をアップデートさせる経験が重要になります。そのような機会を積極的にみつけ、そして自身のライフワークに取り込むことが大切です。

(2)「決まらないこと」を楽しむ~キャリアの危機が伸びしろを作る

 この2回前の連載記事でも書きましたが、不惑の40歳を前に人はキャリア上の決定や決断をすることが一般に行われるといわれます。職業・仕事を通じて、自分が本当に歩みたいキャリア、自分が自信をもって獲得するキャリアの実感を得る前の段階では、キャリアの未決定、つまり「決まらないこと」からくる強いキャリアの危機感(キャリア・クライシス)が生まれます。

 しかし、実は「決まらないこと」は、自身の可能性を広げる大きなチャンスでもあるのです。流動的かつ短期的な変化の震動を繰り返すカオスの時代において、自己の限られた能力、限られた特性とのマッチングで職業を選択したり、キャリアの碇(いかり)を下したりすることは非常にリスクが高いのです。30代が経験するキャリアの危機こそ、自己の能力や特性のストレッチ(伸びしろ)を作る重要な機会なのです。是非とも大事にして欲しいと思います。

(3)学び合うという姿勢をもつ~限られた時間や機会から最大限の果実を得る

 人が個人で学べること、経験できることには限りがあります。その意味で、是非とも学び合う機会を大切にして欲しいと思います。例えば、プロジェクト・チームやタスク・フォースのメンバーとのやり取りは、自身のキャリアに少なからず影響を与えます。もちろん、社内のみならず、社外で学び合う機会も沢山あるでしょう。異なる業界や立場のビジネスパーソンが集まる社会人MBAもまさに刺激ある学び合いを体験をできる貴重な場の1つです。限られた時間や機会から、最大限の学びを得て、自身のキャリアに役立てるという姿勢が、このカオスの時代においては非常に重要です。

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